走って転んで立ち上がって

寂しさの紛らわし

感情表現が苦手


感情表現が苦手である。

あんまり表情が変わらないなら、言葉で示すしかない。

そうだとしても…

 

最近困っている。

最近でなくとも困っている。

 

少なくとも恋愛関係において必要な、感情的なやり取りというものが苦手である。

そのせいで、何考えているか分からないとか、本当に好きなのかわからない、どう思ってるのとかせまられて、怖くなって言えなくて…せまられての繰り返し。

 

たぶん、これは幼い頃から自分の感情を受け止められた経験が少ないせいだろう。

ラインもメールも苦手で何度も文を書き直してはあれじゃない、これじゃない、これを言ったら傷つけるんじゃないか、これを言ったら嫌われるんじゃないかと文章表現を考えるだけで消耗してしまう。

 

だからと言って口でいうのもなんと言葉に出していいのか、口をパクパクさせるだけである。

パクパクしているのは、頭の中で混乱している証拠だ。

これを言ったらどうなるんだろう、でも言わなかったらもっと怒られる。

あれを言ったらどうだろう、結局怒らせて傷つけられちゃうのかな

体はフリーズしながら、頭は必死で考えている。

 

みんな手を広げて、おいでという。大丈夫だよいってごらんと言ってくる。

しかしそれは罠なんじゃないか、そうやって言って私を捕獲してズタズタに引き裂くんではないかと。

飛び込んだら最後、私は、私の精神は殺されてしまう。

 

並々ならぬ恐怖を感じ、最後の選択は黙っておくという行動を取る

何もしなければ、0の状態のまま。言って傷つけ、傷つけられるくらいなら何も言わない方がマシだと。

人から見るとただ黙っているように見えて、イラつくようだ。頭の中は混乱中なのに。

その時は急かさないでほしい。本当に言っても良いものか、そして言うならなんと言葉を紡げばいいのか必死で考えているのだ。

イライラして怒鳴ったりするのは言語道断。その瞬間に頭に危険信号が灯り、この人には何を言っても受けてもらえないんだ、言ってはいけないんだという指令が下る。

本当に私の思いを受け止めてくれるの?一種の試し行動なのかもしれない。

それだけ怖いのだ。怖くて訳が分からなくて本当は受け止めてほしくて。

 

私には未だに叶っていないこと。落ち着いて、話を聞いて。

ただ、それだけなのにどうしてこんなにも苦しいのか。

 

私は愛されたがりのワガママなのか。

私が我慢して他が良くなれば、それでいい。

でも、そうしていたらよくわからないと言われるし、結局どうしたらよいか分からないまま。

 

自信を持つこと。

それに尽きるのかもしれない。

自信をつけるためには人と接していくしかない。

たとえ傷つけられたとしても癒せるのは人しかいないから。

 

 

 

 

 

 

 

ベトナムの大気汚染

咳が止まらない。

先週頭から喉風邪、鼻水、咳と移行している。

痰が絡んだ、湿った咳が出る。

一度出ると止まらないので、厄介だ。

この国の大気汚染はひどい。

まずは砂ほこりがすごい。

歩いて風が吹いていると目に砂がすぐに入る。

また、空気が悪い。

湿度が高く、淀んだ空気が常にまとわりついているような感じがする。

部屋の中も湿度が高く、革製品はすぐにカビてしまう。

茶色い革製ベルトが真っ青になっていた時には気持ち悪くて、速攻捨ててしまった。

日本に帰ると空気が澄んでいることに感激する。

心置きなく息を深く深呼吸できることが嬉しい。

あぁ、部屋の中に早く空気清浄器が欲しいなぁ…

4万円近くするので、今の私はその金すらも惜しい。

余裕ができたら、真っ先に空気清浄器を買おう。

効果はあるのだろうか。

電気代はやっぱりかかってくるんだろうな。

日本に一時帰国して感じた日本の良いところ、悪いところ

空港の到着口を出てからムワッとした熱気を感じて、ベトナムに戻ってきたことを実感した。

あぁ、またこの国に戻ってきたんだなとスーツケースをひきながらタクシーに乗り込んだ。

 

昨日まで日本に帰省していた。

約一週間ほどの帰省だったが、帰ってきてみると全てが夢のように感じる。

私は3か月に1回くらいのペースで帰省したい。理想だ。

やはり日本の環境に勝るものはない。

海外就職者の中には一年近くいて全く帰らないという人もいるし、帰省のペースや期間については個人差がある。

私はリフレッシュしたい。完全に旅行気分だ。

一週間以上滞在しているとマンネリ化してきて、日本の良さが分からなくなってくる。

ある程度の期間をあけると、ほんの少しだが自分の知っていた街や人が微妙に変わっていたりして新鮮味を感じる。

今回家の近くをちょろっと散歩してみたが、ずいぶんと家や店の入れ替わりが激しいんだなぁと感じた。

 

普段日本にいたらわからなかった日本の良さも感じることができた

ここで、今回の帰省で感じた日本の良さを列挙したい。

 

①鉄道の共通ICカードが便利。

一枚でありとあらゆる公共交通機関が使用できる。

2001年から導入されて早15年が経った。

今やどの鉄道会社でも使えるし、コンビニでもタッチするだけで買うことができる。

もうほとんど現金を持たなくても、suica一枚で事足りると思うと恐ろしい。

その反面、suicaは落としたら最後だな、と思った。

最近はベトナムの紙幣の使いにくさから、カードでピッをうらやましく思った。

 

 

②トイレがきれい。

入った瞬間にあぁ~日本だな~と感じずにはいられなかった。

音姫にウォッシュレット、便座クリーナーなんかも。手をかざせば自動洗浄。

トイレ環境に至れり尽くせりである。

こういうところが本当に日本のいいところだ。

確かに日本でも公園の公衆便所でひどいところもあるかもしれないが、

それにしたって便座がびちゃびちゃになっていたり、水桶が置いてあって自分で汲んで便器に流さないと洗浄できないトイレなんかに比べたら文句がつけられない。

また、最近は女性トイレに化粧スペースが設けられてるところなんかあって、もうため息が出る。

 

 

③空気が清々しい。

橋を渡っているときだった。風が強く吹いて髪がばさばさと揺れた。

思わず顔をそむけ、目を細めてしまった。

ベトナムでは風にのった砂埃で目や喉がやられるからだ。

でも、あら不思議。躊躇なく息が吸えることに感激した。

なんて空気が清々しいんだ!!大空へ羽ばたきたくなるような気分だった。

 

 

④道の舗装がきれい、道もきれい。

ベトナムに歩道なんてない…いや、正確にはあるっちゃあるが歩道とは呼べるものではない。

公道が混雑しているときに抜け道変わりにバイクが通ってきたり、逆走してきたり。

おまけに道はボコボコ、大量のバイク駐輪で歩道がふさがれていたりなんかも。

歩いているだけで気を使う歩道なんてもはや歩道ではない。

ベトナムで散歩すればするほど、プリプリとイラついていた私であったが、日本の歩道の綺麗さに涙した。

 

 

⑤支払パターンが多い。

コンビニで支払う時に現金以外の選択肢が非常に多い。

何が何だかわからないが、ピッをするところに様々なステッカーが貼ってあり

この支払方法を使用すればポイントが○○なんて書いてある。

各社が競ってサービスを展開した結果、消費者にとってもよくわからないことになっているが、

それだけ日本の電子マネーサービスは進化していると感じる出来事だった。

 

 

自動販売機が便利。

日本にいれば当たり前だが、どこでも飲料水が手に入るのは日本しかないと思う。

壊そうと思えば壊せる無人販売機が至る所に置いてあって、多少は窃盗もあるだろうが

それなりの秩序を保ちながら設置してあるのはもしかしたらすごいことなのではと思い始めた。

たぶん、ベトナムで設置し始めたら器物破壊と窃盗犯まみれになるだろう。

 

 

⑦店員がきちんと働いている。

ベトナムでは店員が暇なときにおしゃべりや昼寝は当たり前、ひどいときは見るからに面倒くさそうに対応されたりする。

また、サービスという概念がなくやったかやらないかの差でしかない。

例えば日本では店員が食べ物を運んでくるとき、○○をご注文されたお客様~などとよく言われると思う。

ベトナムではそんなことはなく、場所も考えずにボン!と置いて終わりである。

また食べ終わりかけの食器もすぐに片付けたがる。

確かに高級店ではそれなりの接客サービスを教育されているが、街中やチェーン店ではまだ接客サービスに対する意識は低い。

おもてなしは世界一と呼ばれる日本で生まれたからこそ、他の外国人と比べて厳しいチェックになってしまうかもしれない。

やはりこの国には自分が起こした行動の結果がどうなるかという想像力がもう少し必要ではないだろうか。

 

 

⑧新商品や期間限定の販売ペースが早い。

コンビニでお菓子を選んでいるときだった。

通年で売られているお菓子ブランドの味の種類やたらと豊富ではないか。

そして季節関係なく、何かとコラボレーションした商品が増えている。

前は5月になれば抹茶味だらけになり、秋になればイモ、栗、ナッツ味が急増したり、

目に見えて季節感がどどん!と押し出されていたのに、最近はあまり季節にこだわっていないらしい。

もしかしたら、他社競売が激しくなって同じような味を同じ時期に売り出しても売り上げが上がらないと製菓業界が気付き始めたか。

そう考えると、日本には四季があるからこそお菓子にも季節感を感じることができたのに、

こちらに来てから通年暑いから、お菓子のバリエーションに変わり映えがない。

お菓子に関してもちょっとうまいこと考えたら隙間産業になるんじゃないか。。。と思ったり。

 

 

⑨ゲームセンターのゲーム機の進化がすごい。

たまにショッピングモールを散歩しているとゲームスペースがあって、入ってみると懐かしいアーケードゲームがずらり。

そういえば、ベトナムで独立したゲームセンターを見たことがなかった。私が見逃しているだけだろうか。

ショッピングモールのゲームセンターがあるにはあるけど、どことなく古めかしく感じる。

まだ、その場限りの物理的?なゲームが多い気がした。

日本に帰って久しぶりにゲームセンターに行くとカードで自分の情報が記録でき、インターネットを通じて全国の様々なプレイヤーとリアルタイムで対戦できるシステムに舌を巻いた。

タッチ一つで世界中と繋がれる。

人気な音ゲーなんかはちょっと列ができてるし、上手いプレイヤーの前には人だかりができている。

たぶん、その段階になるには10年くらいかかるんだろうなぁ…

 

 

スーパー銭湯がある。

日本に帰ってきてしたかったことNo.1である。

とにかく湯船に浸かりたい。日本のお湯に浸かりたかった。

私のアパートには幸いにもバスタブがついている。

しかし、ベトナムの水質が悪く髪を洗っても洗っても痒かったり、体も痒く感じる。

バスタブにお湯を貯めたこともあるが、貯めた湯をじっと目を凝らしてみると何やら不純物が浮かんでいるではないか。

またベトナムの水質は日本と比べて硬水のようで、どうしても髪の毛が痛んでしまう。

日本で友達と岩盤浴をした後、露天風呂に浸かっていた時なんて本当に極楽だった。

水質が日本は軟水なので、しっとり柔らかく感じた。湯上りの肌もモチモチである。

 

 

今までは日本をべた褒めしてきたが、次に激萎え項目について述べる。


1、通信環境が悪い、高い。

国内の通信業界は利権を握ってるのかというくらい、日本に帰ってきたときの通信費はバカにできない。

私はどちらかというとヘビーユーザーなので、通信データは潤沢に使いたい方だ。

前回日本に一時帰国した時は格安SIMカードを使ったが、1日200MBの制限をすぐに超えてしまった。

街中でフリーWifiを使おうにもどこも契約が必要で、しかも高い

仕方なく街中ではドトールタリーズなどの喫茶店で装備されている契約の必要がないフリーWifiでネットをするしかなかった。

 

 

2、物価が高い。
こちらにいてなおさら感じるのが食費の高さである。
こんなに量少なくてこんな値段なの??と感じさせられることが多かった。
ちょっとカフェで食べようもんなら、800円とか余裕でいっちゃいますからね。
ベトナムだったらローカルカフェは200円くらいで飲み物が飲めるので…
もしかしたら、ベトナムの感覚に馴染んできたというよいサインなのかもしれない。


 
4、満員電車
私がもっとも憎いと思っているのは首都圏での満員電車だ。
毎朝毎朝人まみれの中をかき分けながら通勤するのはストレス以外の何物でもない。
企業は始業時間をずらすか、在宅勤務を増やすか、はたまたマイカー通勤を増やすか
早く対策を考えた方がよい。



5、みんなお疲れ病
日本人は笑顔が少ない。
電車とかでもまさに疲弊しているという感じ。
対照的にベトナム人はシリアスなときでもどこ吹く風、ケセラセラで楽しそうだ。
こういうところが日本人は生真面目すぎると言われるんではなかろうか。



6、四角四面な対応
日本ではマニュアルがサービス業では当たり前で、きっちりかっちり決まっている。
ベトナムはマニュアルなんてものはないので、飲食店でもメニューにないものが頼めたり、
多少無理を言っても早急に対応してくれたりするんだが、日本ではそうもいかない。
ベトナムでのある種の何でもあり感になれてしまうと、日本のお役所対応にちょっと腹が立ったり。


こう見ると結構一長一短だ。
ベトナムでむかつくことも理不尽なこともたくさんあるけれども、
それでもケラケラふわふわと笑うベトナム人が憎めないんだよなぁ…

 

ベトナムで働くということ〜ベトナム人の傾向を知ろう〜

今までベトナムの労働文化について触れなかったが、ここでは労働文化について書いていこうと思う。

ベトナムでも南部の人間と北部の人間とでは気質が違うようである。

北部のベトナム人の方が南部のベトナム人よりも勤勉で真面目(少々暗い?)とは聞いたがはたして。



私は南部に住んでいて南部のベトナム人と接しているので、こちらのベトナム人たちの主な傾向について述べたいと思う。



まず第一に、本当に面倒くさがりである

忍耐という言葉はない。ツラいとすぐに諦めてしまったり、辞めてしまう場合が多い。

また、先のことを予測するのが苦手らしく、行き当たりばったりな対応が多々ある。

例として、寸法をよく測らずに冷蔵庫を買ってしまって結局入りきらないなど…

日本人の観点からすると、どうしてそんなことになってしまった?というくらいに計画性の無さを感じる。
そして、つけ刃みたいな体裁だけ整えるのがうまい。中身はからっぽ。


さらに納期や締切という概念がなく、指定しなければいつまでも仕事を完成させない。

納期、緊急性、重要性についてしっかり伝えないとその依頼がなかったことにされていた…なんて事もある。
日本人は依頼された事に対してきちんと完成させようという意識があるが、
こちらの人は催促しないとなかったことにされたりする。
そして、平然とやってませんでしたなどという。
しつこくて嫌がられるんじゃないかと思うかもしれないが、それでも何度も催促していかないと業務が進まない。



次に彼らは家族が第一である。

私の職場では終業ベルが鳴った瞬間にベトナム人たちはサッと帰ってしまう。

今日は仕事をここまで終わらせなければ…という意識は低い。

家族との時間を大切にしているし、終業時間になればスパッと帰る。

日本のように仕事に対しての責任感はほとんどないように感じる。



また、お金が大好きなので、少しでも給料が良い職場を求めてすぐ辞めてしまうなんてこともある。

給料規定についてはかなり詰めておかないと大きなトラブルになりかねない。

私がこの国に来てびっくりしたことは残業や、様々な手当、休暇の規定など労働に関する規定が事細かに設定されていることだった。

日本では明文化されていないようなことまで全て明文化されており、曖昧なことが一切ない。

ここは日本との違いだなと思う。

日本って結構行間を読まなければいけない文化だったんだなと実感した。さすが協調性と他人との同一性は世界トップレベルの日本である。



契約書文化なので、皆契約で仕事内容が決まっており自分の仕事以外のことはしない。

それは契約にないからだ。

契約書に書いていないことをしても給料が上がるわけではない。

だから、彼らは契約外のことはしないのだ。

こういうところは本当にシビアであると思う。

日本とは全く違った労働価値観である。

日本人の感覚からしたらモヤッとするが、これがベトナムの文化なのである。

なので契約書には確実に明記しなければいけない。



契約書に書いていない、気配りやサービスといった文化はこの国には皆無である。

これはわかっているだろう、という安心は禁物であり、

全てに対して細かくに明記する必要がある。



他にも報連相が全然できなかったり、責任を持ちたがらなかったり、間違いに対して言い訳が多かったり、なかなか結論までたどり着かない話が多かったり、地図や表に滅法弱く全然理解できなかったり…



このように半年働いて目についたこと(半ば悪口かもしれないが)を列挙した。



次にベトナム人が特に優れていると思うところを上げていく。



高性能なロボットのような正確性と速さ。

指示したことは完璧にできる。しかも早い。機械のようである。

連続した規則性のある仕事には特に向いているようで、驚くべき正確さと速さを誇る。

ただ、指示したことしかやらないため、指示したことに対する他の問題や今後の展開は想像できないので、逐一指示していく必要がある。



臨機応変で柔軟な対応ができる。

日本のように形式ばった処理過程やマニュアルという文化がほぼ皆無なので、多少無理を言ってもすんなり解決したりやってくれたりする。

たとえば、日本のクリーニングに洋服を出したとしてこちらとしては明日にでも早く返却してほしいのだが、返却まで三日かかります。それ以上は無理です。などとマニュアル対応されることがよくあると思う。

しかし、こちらで同じようなお願いをすると意外に聞いてくれたりして、ある意味マニュアルが存在しないからこそ臨機応変な対応が可能であると感じる。



手先が器用でなんでも直せる。

こちらの人は壊れても新製品を買うよりも完全に使えなくなるまで自分たちで直して使うという文化があるように思う。

靴やバッグ、衣類に機械などありとあらゆるものに対して修理してしまう器用さはすごい。

どうしてそんな部品を持っているんだ?というような小道具の調達からどんなものでも対応できる修正能力は凄まじい。



以上半年ベトナムで働いた今、ベトナム人たちの主な傾向をまとめてみた。

これらはある種国民性のようなもので、全てのベトナム人がこのような傾向に当てはまるとは限らない。


私の会社でも出世しているベトナム人たちは仕事に対する責任感を持った人たちだ。

さらに仕事が好き、というベトナム人たちである。

そのような価値観や意識を持ったベトナム人たちは自ずと出世していく。


しかし、中には地位を悪用して不正行為(賄賂や横領)をするベトナム人が多いのも事実だ。

これはベトナムに限った話ではなく、日本でもどこでもあり得る話だ。

だが、ベトナムではまだ倫理法令遵守に対する意識が低く、リスクマネジメントについても不十分だ。

これらの意識をどのように向上させるかは今後の課題になっている。


特に不正行為についてはベトナムにある日系企業では皆頭を悩ませている課題であると思う。

とにかく、ルールや約束が守られるという日本の当たり前の感覚をことごとくぶち壊されることは必須なので、覚悟して欲しい。

海外就職の闇~日本への執着をなくそう~


ショックな情報を知ってしまった。

私が初めてベトナムへ来たときにベトナムを案内してくれた人がもう仕事を辞めて、

日本へ帰ってしまったというニュースだった。

 

私はベトナムで働くと決めた2か月前に東南アジア周遊旅行をしていた。

それまでに東南アジアは一度も行ったことがなく、自分がどの国で働けるのか視察のために周遊した。

(この件については追々別記事でまとめたい。)

 

その際にエージェントから各国で働いている人々を紹介してもらったのだ。

 

ベトナムで案内してくれたその人は現地採用の方で、当時ベトナム在住歴が3か月ほどだったと思う。

夕食でローカルな食堂に行ったことを覚えている。

とてもおいしくて、たくさん頼んでしまった。

ぜひベトナムで会いましょう、と言っていたその人は日本に帰ってしまった。

 

私にとっては当時憧れの海外就職者であったし、とても充実しているように見えたのに。

色々事情はあるだろうが、知っている人が海外生活を辞めて帰国してしまったという事実が恐ろしかった。

 

今回は私が実際に接した人だったのでショックが倍増だったが、

私が知らないところで、何人もの人が海外就職を夢見て辞めて帰国している現実がある。

結局自己責任論を言われてしまうのかもしれないが、辞めた後のことは自分で考えるしかない。

 

私は今のキャリアのまま帰っても日本で職にありつけるとは思えないし、友人たちにあんなにも夢いっぱいに説明した後なので、彼らにも示しがつかないと考えている。

 

とにかく、最悪の事態を避けるためにも海外生活をどのように過ごすべきか今一度考えた。

最近ブログを放置気味だったが、このショックな出来事からまた筆が進むようになったので、記事を書く。

 

まず、海外生活における不安点はなんだろうか。列挙してみる。

 

食事

住居

言葉

気候

文化

人間関係

仕事

 

大体項目としてはこんなものだろうか。

この中で特に悩みとして重症化しやすいものは、

 

文化

人間関係

仕事

 

ではないだろうか。

食事や住環境はまだ、選択肢があるように思う。

ホーチミン市に限って言えば、ありとあらゆる種類の飲食店があるし、イオンも3店舗もあるのだから、食事や物資について悩むことは少ない。

 

住居も家具付きのサービスアパートメントがほとんどなので、大掛かりな引っ越しは必要としない。

どうしても耐え切れない部屋であれば引っ越しも難しくない。

 

言葉は飲食店ではメニューを指させばいいし、店で買い物するときだって、レジを見れば金額がわかる。タクシーに乗る時のほんの少しの単語を覚えておけばものすごい不便を感じることは少ないだろう。

若いベトナム人であれば、英語も話せる人も多いので基本的な英単語がわかれば意思疎通も可能だ。

 

気候は一年中温暖。暑い。暑さが苦手であれば過ごしにくいと感じるのでやめた方がいい。

ただ、猛烈な暑さというわけではないし、室内は冷房が効いていて過ごしやすい。

 

文化については、ベトナム人は自己中だと感じる。

他人に対する気配りというものはあまり感じられない。

また非常に面倒くさがりだし、間違いに対して言い訳が多い。

行き当たりばったりで計画性は皆無である。

日本人からしてみるとこのような性質がイライラするかもしれない

ただ、彼らは細かいことは全然気にしないので、

日本のように変に気を使って神経を擦り減らすということは少ない
 

要求ははっきりとしつこいくらいいえば、面倒くさがりながらもやってくれる。

また、高性能な機械のような性質なので指示したことは早く完璧にできる

いちいち指示することは億劫だが、指示内容の対応の速さと正確さには舌を巻く。

いえば、指示したこと「しか」やらないのはもはやベトナム文化というべきか・・・

あと日本は形式ばった処理が対応の遅れにつながるが、こちらはそういう概念がないので臨機応変に対応できるのも魅力的だ。(ベトナム人の詳しい性質についてもまた別記事にまとめたい)

 

人間関係については、これは結構ヘヴィな問題だ。

日本人コミュニティについては散々ブログで書いたように狭い。圧倒的密度と狭さで人類みな兄弟的な芋づる式人間関係だ。必ずどこかで繋がっている。

日本以上に村社会な部分があるので、変なことはできないと思う。

 

こちらにいる日本人たちはみんなラフで細かいことを気にしない。

少々ナイーブで人見知りだったり(この私もだが)すると、彼らの明るさに頭を悩ませるかもしれない。

私が感じる不安や恐怖をこの人たちに話したところでわかってもらえるのだろうか。

私はよく考える。

たぶん、もしかしたら明るく見える彼らにも苦悩があるのかもしれないが、私のように考えすぎるタイプには吹っ切れや図太さがイマイチ足りないのかもしれない。

そうは言ってもこんな性格で陰キャラ素質なのは変わるまい。

太陽にはなれないかもしれないけど、月にはなれるんじゃないか、とも思う。

いわゆるパリピやポジティブシンキングとは対比した人間だが、このベトナムにも私と同じような人間がいるとしたら、是非会いたい。

そして、最後に仕事だ。
海外で仕事を探すにはエージェントの手助けが不可欠だ。
エージェントが提示してくれた求人から書類選考、面接を経て採用が決まる。
私が一番就活で重要視したところは、面接をしてくれた人(大抵部長や社長のところもある)と働きたいと思えるかどうかだった。
質問でよく未来の構想を聞いた。また、現地人との接し方で気をつけていることも聞いた。
やはり言い方だったり、部下へのマネージメント方法を聞けばその人たちがどのように私を扱ってコミュニケーションをしてくるか大体分かる。
面接した中には高圧的な態度を感じることもあったし、欠員補充のような扱いできちんとマネージメントしてくれるようには感じられなかった会社もあった。


一番いいのは現地に出向いて会社を見学させてもらうことだ。
特にベトナムSkype面接でほとんどが完結してしまうが、現地に行くと伝えれば面接の日程を組み込んでくれることが多い。
企業にとってもせっかくコストを割いて採用するのだから、実際に会って決めたほうが確実なのだ。
だから、求人は妥協しない方がいい。条件はある程度妥協しなければならないこともあるだろうが、
一緒に働く人たちに妥協してはいけないと思う。
それは仕事を長く続けられるためでもあるし、自分が成長するためでもある。
私は運良く自分に合った会社と出会うことができた。
直属の上司と社長に対して信頼しているし、彼らの構想や意見についておかしいと思ったことはない。
彼らの下で精一杯働きたいし、社長の構想を実現させたい。
この人たちと働いていたいと本気で思っている。それは半年経った今でも変わらない。
入社してからタイミングってあったんだなあと思った。
運や相性、タイミングの善し悪しは絶対にある。
抽象的な書き方で申し訳ないが、とにかく嫌な感じがするところ、トップの構想や意見に賛同できない場合その会社に
入社するのは辞めた方がいい。
仕事への充実度によっても精神的な負担は変わってくるので、生活云々よりも仕事について重要視した方良いと思う。
 

 

最近はネットの世界に入り浸っていることが多い。

ネットの方が話が合う人が多いと感じる。居場所ができつつあることが嬉しいし、安らぎでもある。

心の機微がわからない人とは友達になれない。

本当は人脈つくりをして色んな人にも会いたい。

ただ、人に会うことも疲れてしまって引きこもりがちになってしまう。

引きこもりを防止するために、語学教室とジムに通い始めた。

とにかく部屋の外に行かなければならない用事を作ることは大切だと思う。

部屋に一人でいると、ぐるぐると色んなことを考えてしまって精神衛生上よくない。

 

・自分の居場所を作ること(存在意義を感じられること)

・強制的に外に出るような仕組み

以上のことは今後も注意していきたい。

また、海外で適応するにあたって、日本人は特に適応能力が低いと感じる。
それは日本が世界の中でも特に先進国で快適な国だからだ。
日本以上に清潔で、便利、サービスも至れり尽くせりの国はないと思う。
だから、日本以外の国に行こうと思う人は少ないだろうし、海外に来た時に日本と比較してしまうのだ。

日本に帰国するくらい追い込まれる事情は色々あるだろうが、その1つは日本への執着があるからではないだろうか。
結局祖国は一番なので、祖国に勝る国はそうそう見つからないだろう。
日本が大好きで、日本に対する執着が捨てきれない人は海外に来ても帰国する確率が高いと思う。
日本はこうなのに、ここでは~だったと比べてしまうと大変ストレスになってしまう。

何か猛烈に日本に帰りたくなる要素はあるだろうかと自問自答する。
正直私は、現状で日本に帰ったとしてもまず職が見つからないと思っている。
見つかるかも知れないけれども、条件は今よりも確実に悪くなるだろう。
次に家族とは色々訳あって疎遠であるし、日本の友人たちもいるけれども、私が連絡しない限りは集まらない。

つまり、日本に帰っても居場所がないのだ。
 
日本に帰っても地獄ならこっちで不満のない職場で働いていた方がマシである。
そんな気持ちで私は海外生活を送っている。 
例え日本で一人暮らしをしていても寂しさがなくなるわけじゃないし、日本のネガティブキャンペーンなニュースを毎日聞くよりかはこちらでのある種刺激的な生活していた方が人間らしい生活が送れるんじゃないだろうか。

とにもかくにも、日本に帰っても何も残らない現状では日本に帰る選択肢はない。
あがいてもこちらで実績を作るしかないのだ。

よく、海外就職はすごいですねと言われるが海外に対するハードルは昔に比べてかなり低くなった。
インターネットに世界中の宿が取れる宿泊サイトがたくさんあるし、航空券だって今やe-ticketだ。
Google Mapsも発達して3Dで地図が見られたりする。
ワンクリックで海外に行ける時代になった。
あとはやる気だけだ。

10年前に海外就職しろと言われたら、私は絶対に出来なかった。
これだけネットが整備された今ならやろうと思えば誰だってできる。
今後、日本は人口減で超高齢化社会に突入していく。
今までの生活を維持していくことが困難になる。

すぐそこまでそのような未来が迫っているのに、意識だけは全然変わらない。
みんな薄々感じているのに行動には結びつかない。

ほんの少しでいい。無為な時間を過ごしているなら環境を変えてみませんか。

日本で海外就職がスタンダードになる時代が来ればいいなぁと願ってやまない。 

 

 

体調不良時の薬の買い方

ご無沙汰な記事である。

二か月超放置してしまって申し訳ない。

私はベトナムで粛々と日々を過ごしている。

今月は体調不良の連発だった。

 

便秘に苦しみ、喉の痛みに苦しみ、鼻づまりで苦しんだ。

自分に合う薬を調達できたおかげで一気に快方に向かった。

 

私は喉が痛んでから風邪になってしまうことがほとんどだ。

だから、日本では耳鼻咽頭科によくお世話になった。

そこでいつも処方されていたのが、バナンとムコダインだった。

バナンを飲むと一発で良くなるので、いつも喉が痛いときはバナンを求めて病院に行った。

 

ベトナムでは日本と薬事法が違うので、薬局で簡単に薬が買えてしまう。

薬局はわかりやすく、街中に結構ある。

ガラスのショーウィンドウにこれでもかと薬が並べられ、カウンターに白衣を着ている店番がいたら薬局だ。

今回、ベトナムでバナンを買うことにした。

バナンというのは日本でいう、薬の製品名だ。

成分を調べてみる。。。セフポドキシム プロキセチル(Cefpodoxime proxetil)というらしい。

とにかく、この成分が元となっている薬を探そう。

紙に書いてこれ、とジェスチャーで説明する。

 

するとこのような薬をくれた。

 

 

 

うーんCefpodoxime 100gかぁ。。。

これがはたしてバナンと同じ成分かわからない。

この白衣のお姉さんは同じと言っているけれども

16000VNDというので、とりあえず1(10)買ってみた。

 

ネットで調べてみる。

結論からいうと同じ成分で言い方が違うらしい。

飲んでどうにかなっても自己責任だ、と思い切って飲んだ。

 

今のところ何の副作用もなく、あんなに痛かった喉が痛くなくなった。

日本で処方されたように食後朝夕1錠ずつ飲んでいる。

また、日本で余ったムコダインがあったので、これも一緒に飲んでいる。

 

自分が日本で飲んでいる薬と同じ成分の薬を探せば、こちらではすぐ手に入るので便利だ。

お薬手帳とかきちんと記録していなかったことを後悔した。

私はまだ保険をかけていないので、このくらいの風邪で病院に行くのはお金がかかるから嫌なのだ。

(正確に言えば、会社に医療費を請求できるが、高額になるため滅多なことでは病院の診察を受けないようにしている。)

 

ベトナムで手に入る薬はタイやヨーロッパからの薬が多い。

このような薬を飲むのが心配な人は確実な診察を受けられる病院に行けばいいし、

風邪薬が欲しいというのなら、自分の飲み慣れた薬の成分を調べて薬局に行けば良い。

日本では処方箋がないと手に入らないような薬がこちらでは容易に手に入るので、

よく病院で処方される薬を知っていれば、日本よりも安価で買えるのでお得である。

 

めでたく、風邪が快方に向かっているのでよかった。

なお、この記事は現地調達の薬を推奨しているわけではない。

 

ベトナムで風邪をひいて苦しんでいる人の参考になれば嬉しい。

 

テト休みは帰国日和~ベトナムの各都市は閑古鳥が鳴いている~


二月になってしまった。

お久しぶりです。

生きてますし、最近はお腹も壊さなくなり調子がいいです。



ベトナムは旧暦での正月、大体1月下旬や2月初旬まで1週間から10日まで休みになる。

ベトナムの各都市部では田舎に帰ってしまう人が多いので、飲食店や売店はみんなシャッターを下ろしてしまう。



私の会社も10日ほど休みだったので、休みに入って早々日本へ一時帰国した。

空港から外に出た瞬間、肌が痛いと感じた。

ホーチミンにいると、寒いという感覚を得る機会がなくなる。

久しぶりに寒い、という感覚を肌が思い出したので、痛いと感じたのかもしれない。



日本でやりたかったことはとにかく温泉に入りたかった。

ベトナムの水質は日本と比べて硬水なので、髪を洗うとゴワゴワする。

聞くところによると、塩素もすごいらしい。

シャワーで済ませる生活が続いていたので、水質の良い日本の温泉で疲れを癒したかった。



関西に知り合いが多く、行く機会があったので、有馬温泉に行った。

有馬温泉はもう何度目だろうか。大学時代よく訪れた場所だ。

三宮に出ることが多いので、アクセスがよく有馬温泉は行きやすい。

THE温泉街という雰囲気を味わうことができる。

それなりに飲食店が多いし、細い路地が多くてワクワクする。



温泉入ってお酒をゴクゴク飲むのは至福の極みだ。

ベトナムでの日々の後に日本で温泉に入っているという事実は非日常的だった。



帰ってきた今も、ぱっと夢でも見ていたのかという気分である。

よく聞かれるが4か月経った今でも、日本に帰りたいと思ったことはない。

テトに日本へ一時帰国することは楽しみにしていた。

1月は一時帰国のために働いていたと言っても過言ではない。

ただ、完全に旅行感覚の楽しみであり、日本が恋しくて仕方がないとは感じない。

家族にも会わなかった。結局会ったのは祖父母と友達だけ。

家族や友達に執着がない。

結構自分ひとりの時間が心地よいと感じるようになってきた。



来て間もない頃は早く知り合いを作ろうと躍起になっていろんな会に参加した。

最近は疲れが出てきたのか、人に積極的に会いたいと思わなくなった。

はじめまして~

ベトナムに来て長いんですか?

何のお仕事しているんですか?

どちらにお住まいなんですか?

休日って何してます?



こんなコミュニケーションを毎度毎度繰り返し、疲れてしまった。



確かに仲良くなるにはこのようなコミュニケーションは必要だが、

本当に仲良くなる人ってこんなこと必要だっただろうか?

気が付いたら仲良くなっていなかっただろうか?



そう思ったらこの金太郎飴みたいなコミュニケーションが煩わしく感じるようになった。

もっといろんな人脈を広げたいと思ってベトナムにも来たのに。
人間関係でちょっと疲れ気味だ。
人恋しいはずなのに、表面的な付き合いに嫌気がさしている。

しかし、動かなければ何も起こらない。
このままモヤモヤと引きこもりをしていてはよくない。
なかなか思い腰が上がらないが、明日にでも新しく複数のサークルに入会メールを送信しまくろうと思う。