走って転んで立ち上がって

寂しさの紛らわし

お正月感はまるでなし(ホーチミンの正月はただのお祭りだった。)

年が明けてもう既に1週間が経ってしまった。

年越しはこちらで知り合った方々と過ごすことができた。

こちらの年越しは、日本のような厳かに過ごす雰囲気が感じられなかった。

いつもは花火が上がるようだが、今年は首相が節制を命じたので、花火が中止になってしまった。
そのせいでいくらか盛り上がりに欠けたかもしれない。

ホーチミン1区の一番の大通り、ドンコイ通りやグエンフエ通りでは特設ステージが設営され、煌びやかな出し物で溢れていた。

グエンフエ通りは欧米人が多いと感じた。
ステージもクラブ系の音楽が流れ、少しイケイケな空気を感じた。

ドンコイ通り、オペラハウス前のステージはテレビ局やメディアが後ろでこぞって中継していた。
こちらは伝統的な舞やベトナムで有名な歌手などが数多く出ていたようで、グエンフエよりはベトナムらしさがあるステージだった。
ただ、大トリが韓国の謎なアイドルグループだったり、観客ギリギリの位置で花火を飛ばすのにビックリした。
日本では防災やら何やらで即アウトな演出だったと思う。
でも、ハチャメチャだからこそ、エキサイティングな年越しカウントダウンステージだった。

年明け直後は女性DJがステージの中央で音楽を操っていた。画面は無機質で近未来的な画像が流れ、ハイビジョンレベルで画質がキレイだった。
音楽はハウスクラブ系だったが、DJが女性ということもあってか私でもノリやすい音楽だった。
私はクラブ的なウェーイというノリはとても苦手だが、皆少々体でリズムを取るか、手拍子くらいの盛り上がりだったので馴染みやすかった。


街の中心地は夕方辺りから交通規制があったようだ。
30分ほど音楽が流れたあとにステージは終了。
終わったら、すぐに解散するベトナム人らしく、イベント終了直後は道が混んでいた。

日本人はイベントが終わった後は人の流れに乗って、ノロノロと移動する感じだが、ベトナム人は終わったらパッと人がすぐに散る。
終わった直後の行動が早くてビックリした。
あまりイベントの余韻のようなものには浸らないらしい。

今年の年末年始は土日が含まれていたが、それ以外は普通に30日まで仕事をし、年明け3日から仕事始めだった。

私のこちらの年越しイメージは大規模な花火大会?のようだった。店も街も通常通りである。
日本のように明らかに閑散とした雰囲気はなく、むしろ祭り前の浮き立った雰囲気を感じた。

花火がなかったのは残念だったが、ステージは楽しかったし、画像も綺麗だったので来年も観てみたいと思った。