ベトナムの治安ってどうなの?
ベトナムに住んでいるというとやはり治安の事を心配される。
今回ベトナム治安事情について、私が実際に周りから聞いた話も含めて書き記したい。
結論からいうと、命まで取られることは少ない。
貴重品は危ないから注意してね!とベトナム人からもいわれる。
とにかくこの国で注意しなければならないのはひったくりとスリだ。
現金とスマートフォンの盗難が邦人被害犯罪の圧倒的多数を占めている。
在ホーチミン日本領事館の過去5年の安全対策情報もざっと見てみたが、
現金やスマホ奪取の軽犯罪報告がほとんどだ。
在ホーチミン日本領事館の安全対策情報
Consulate-General of Japan in Ho Chi Minh City
犯行手順としては、歩行中にバイクがやってきてすれ違いざまにバッグをひったくるとか、
スマートフォンを手に持ちながら歩いていたら、バイクが通って手からスッと抜き取られたなどだ。
ここからは実際に私が聞いた被害話をまとめる。以下日本人からの話。
1.スマートフォンを見ながら道路を渡っていたら、走ってきたバイクにスマートフォンを手から抜き盗られた。
⇒あっという間の犯行だったらしい。そのままバイクは走り去っていった。ちなみにASUSのスマホ。
⇒上に向けて撮っていて、一度撮って確認したら写りが良くなかったので、再度撮りなおそうとスマホを上に向けた瞬間に盗られたという。
たぶん、1度目に撮影していた際既に目をつけられていたんじゃないかとのこと。
- 夜飲み終わった後に歩いていてすれ違ったと思ったら、財布を盗まれていた。
⇒飲み終わりにふらふらしていると狙われやすいから気を付けるようにとのこと。
- タクシーの助手席に乗車中、支払い時にポーチから現金を取り出していたら、運転手に手を突っ込まれ200万ドンほど抜き盗られた。
⇒大きいポーチを使うのはやめた方がいい、タクシーがトラウマと言っていた。
- 飲み会後タクシーに乗車中寝てしまい、気が付いたら300ドルほどなくなっていた。
⇒タクシーは起きて隙を見せない方がいい。寝るのは絶対にご法度だと色んな人からいわれたという。
その他デパートの出入り口で押されたような感じがして、背中に掛けていたカバンをみたらスマホが盗まれていたとか、
乗用車の後ろに荷物を入れていたら、背中のポシェットをひったくられそうになったとか、枚挙にいとまがないほどの事例を聞いた。
観光客によくあるのは、法外な料金を請求する偽タクシーや偽ガイドに被害に遭ったという話だ。
日本で当たり前にある信用や安全は通用しないので、正装していない運転手や日本語を話すベトナム人が話しかけてきたら注意してほしい。
あとはホテルロビーでの置き引きや客室のセキュリティーボックスに入れた貴重品の盗難(内部犯行の疑い)などがある。
最後に同じ会社で働くベトナム人被害の話。
・人通りが多い歩道を歩いていたら、手に持っていたバッグをバイクにひったくられた。
・夜会社帰りにバイクで走っていたら、肩に掛けていたポシェットを追い抜きざまに引っ張られて転倒。
ひったくりは未遂だったものの、擦り傷・打撲の怪我とバイクが破損した。
ひったくりは特に未遂でも転倒して怪我をしたという話をよく聞くので、
ひったくり自体に遭わないことが大切みたいだ。
私はまだ軽犯罪には遭遇していないが、いつ自分が狙われているかわからないし、
街に出たら常に警戒することを心掛けている。
そして、この国はお金にがめついので、お金さえ払えば例え法律違反だろうが何でも融通が利いてしまう。
そういう意味では日本よりも格差社会だと思う。
だから、お金を盗られることがあっても命まで狙われるのは非常に稀だ。
テロの危険性は低いと感じる。
仏教を信仰している人が多い。キリスト教徒もしばしばいる。
イスラム教とはあまり関連がない国なので、ベトナムでテロを起こしても意味がない。
とにかく、お金やスマホなどの貴重品の持参についてはよく注意しなければならない。