ベトナム滞在中の食生活ってどうなの??
今回はベトナムで暮らし始めて1年半の食生活の考察です。
在越日本人でよく聞かれるのは胃腸系の不調や飲みすぎについてです。
煙草も安く手に入ってしまうため、喫煙者は日本にいる時よりも際限なく吸ってしまうとか・・・
さてさて、来越して感じた日本とベトナムの食生活を比較します。
・来越1年半の体調変化について
私自身については胃腸系の不調が増えました。
お腹が緩くなったり、便秘になったりを繰り返し、いつトイレに駆け込むか分からない状況に不安を覚えていました。
普通は来越してしばらくすると体が慣れるらしいのですが、全然改善されませんでした。
日本と比べると不衛生なので日本人は胃腸を確実にやられてしまいますね…
また、技能実習生などで日本に長期滞在して帰国したベトナム人たちも帰ってきた当初はお腹が不調だったと言っていました。
食品衛生観念からすると圧倒的に日本が優れているというのは間違いなさそうです。
(在越日本人から食べ物にあたったという話はよーく聞きます。)
・ベトナム料理ってどうなの?
ベトナム人は生野菜(特に香草)をよく食べています。
日本だと煮たり焼いたりして、生野菜というのはサラダくらいじゃないでしょうか。
ベトナムでは葉っぱ物を生で食べることが多いので、ここは日本との大きな違いだと思います。
生の葉っぱ物に食べ慣れていない為、抵抗感がある人も多いんではないでしょうか。
私は香草に関してはしかたなく食べています。
とんかつに付いてくるキャベツのような感覚に近いです。一緒に出てくるから食べるという。
好き好んで食べてはいません。そうしないとベトナムでは緑黄色野菜を摂取できないので、薬のように思って食べています。
本当はキャベツやブロッコリー、ほうれん草などが食べたいですが…仕方ないと割り切ってます。
ローカル食堂ではまず上記の野菜はなく、葉っぱ物オンリーです。
出てくる香草はできれば、湯掻いてもらってます。
出所がわからない葉っぱなので、生はちょっと怖いです。
あと米粉を用いた麺類の種類が豊富です。
ブンやフォー、フーティウなど多彩な種類があって、おいしいです。
味付けについては南部は全体的に甘みが強調されています。
だから、ずっと食べていると甘みにイライラしたことがありました。
日本食の塩ベースの味付けに比べて、いつもいつも甘みを感じると正直飽きが出てきたり…
北部は甘いと感じなかったです。
北部に住んでいる日本人にもお聞きしましたが、北部の料理はやはり日本人的に一番おいしいと感じるようです。
中部の料理は辛いものが多いようです。
あと乳製品を使った料理は全然ないです。
酪農がまだ未熟なせいか、新鮮な牛乳を手に入れるのは難しいせいだと思います。
さらにベトナムでは加糖牛乳が一般的で人気らしく、加糖量に応じた牛乳も売られています!
ベトナムと日本文化の違いについての記事でも語りましたが、牛乳は日本の常識とはかなり違います。
粉乳や脂肪分を加えた調整牛乳が多種類売られていて、ベトナム人たちはよく大量買いしています。
日本では新鮮な牛乳を飲むのが当たり前なので、冷蔵でない普通の棚に大量に陳列されているのをみるとなんだかな~という気分になります。
買って飲んでみると、味からして脂肪分が多量に含まれていると分かります。
後に引く油っぽさというか…生乳でも脂肪分はある程度感じますがこちらはかなり脂肪分が感じ取れます。
ヨーグルトはおいしいですね!ただ、乳清が時間が経ってもあんまり出てこないので成分を調整されているんじゃないかと思ったり…
ホワイトソースについてはベトナム人に説明すると「あんまりおいしくなさそう。」って言われました。
もちろんカルボナーラとかクリームシチューにも馴染みがないようです。
クリーミーさというのは味覚における経験が少ないのか、それを売りにした製品は全然見かけません。
ホーチミンでいたるところにある欧米系レストランでもメニューにない事が多いです。
チーズは普及しているようで、コンビニでも良く売ってます。高いですが。
ベトナム人はピザが好きなようで、ピザにかかっているチーズは喜んで食べてました。
また、焼き牡蠣のチーズかけというメニューがよく魚介系ローカルレストランにあって、これはめちゃくちゃおいしいですよ!
・ベトナムで不足しがちな栄養素
これは私の主観ですが、鉄分や食物繊維が不足しがちだなーと感じでいます。
ベトナム人は一般的な家庭料理では魚料理を食べるらしいですが、
在越日本人(特に単身者)は魚を食べる機会が少ないのではないでしょうか。
市場や路上で売られてたりもしますが、日本にある魚とベトナムにある魚の違いから調理方法が良くわからなかったり、出所も不明なので購入する人は少ないと思います。
私もベトナムの魚料理はあんまり食べられません。
結構臭みがあるのと、魚を輪切りにして切るのが一般的らしく見た目もちょっとグロテスクです。
ローカルの魚介料理店が多く貝料理をたくさん取り扱っているのですが、貝類はあたりやすいから注意した方がいいと忠告されたことがありあまり食べないようにしています。
元々貝類が得意じゃないこともあって、蛤や牡蠣以外は全然食べないです。
人気のある料理店はベトナム人で大盛況でした。
でもいくら魚介料理店でもやっぱり生魚はないですね。
最近ローカルの寿司屋を至る所で見かけるようになりました。
寿司屋では生魚も売られています。寿司は少しローカライズされていますが、おいしいです。
魚介類はホーチミンは暑くて湿度が高い&衛生観念がよくなく、あたりやすいと言われているので注意した方が良いと思います。
また魚は安全性や出所が気になるので、私は魚料理はローカルレストランよりもっぱら日本人が経営している日本料理屋で食べてしまいます。
ただ、日本にいる時と比べると個人的に魚を食べる機会が減ったこと、ひじきや海藻類をこらちで全然みかけず食べなくなったことから、
鉄分と食物繊維が不足しがちだなーと感じています。
・サプリメントで補うのはあり
私は現在、こちらに来てから4種類のサプリメントを取ってます。
DHA・EPA、ビタミンB群、鉄分そして水溶性食物繊維です。
DHA・EPAは魚油のイメージが強く、魚食べれてないなーと思って加えました。
ビタミンB群は肌荒れ防止のため。鉄分と水溶性食物繊維は明らかに不足していると思ったので、摂りはじめました。
とにかく便秘と下痢を繰り返す胃腸の不調をどうにかしたくて、いろんなことを試していました。
前は青汁パウダーと牛乳を飲んでみたり→お腹がめちゃくちゃ緩くなって逆効果
ビフィズス菌や乳酸菌サプリを飲んでみたり→特に変化なし
最後の頼みの綱となった水溶性食物繊維サプリメントに賭けることにしました。
1ヵ月半ほど毎日飲み続けた結果、2週間に1回の便通頻度が1週間に1回になりました!
さらに最近は1週間に2,3回便通があるので、私には効果がありました。
食物繊維以外のサプリメントは2月から飲み始めましたが、実感できる効果としては、
ニキビができにくくなった
立ちくらみがなくなった
風邪をひきにくくなった
の3点です。
風邪については1度引くとなかなか治らなかったのが、かかっても症状が軽めで治りも早かったです。
なので、ベトナムでの食生活で不足しがちな栄養素をサプリメントで補うのはありだと思います。
・結論:ベトナム料理はヘルシーというけれど…実は砂糖と味の素大好き国民
ヘルシーと言われていますが、味付けには味の素が使われていることが多いです。
日本ではよくない噂が立ちましたが、ベトナムでは好んで使われているようです。
確かにどこのお店に行ってもスープ系は味の素の味がします…
さらに甘味が好き(特に南部)で蓮茶や水以外の飲み物は非常に甘いです。
ベトナム人は痩せているといわれますが、よく見るとお腹だけポッコリしている人が多いです。
そして、特に女性は筋力がない人が多いと思います。
ショッピングモール内を歩いただけですぐ疲れたと休憩されたことがあります…
それはバイク移動が主なので歩く習慣がなく、運動不足です。
歩道を歩くベトナム人はほとんどいませんので、あっても整備されておらずタイルはボコボコ、
路駐バイクで道がふさがれていたりと、ひどい有様です。
ただ、健康への意識が高い人は公園内に設置してあるトレーニング機器で運動に勤しんでいます。
あと、最近は食文化の欧米化によって、糖尿病患者も非常に多くなってしまっています…
・余談:肥満児が急速に増加中!
昔は子供の栄養不足問題が叫ばれて、国を挙げて子供の栄養不足問題に取り組んでいたようです。
しかし、最近は過体重の子供が増えて問題になっています。
確かに丸くてむっちりした子供をベトナムではよく見かけます。
ベトナムでは子供が太っていることを問題視されません。
むしろ太っていることは富の象徴であり、幸福であるという認識のようです。
だから、親自身が子供の肥満を問題視せずに肥満が増加している背景があります。
前に市場に行ったとき、4,5歳くらいの子供がおばあさんの腕に抱かれながら、瓶ミルクを飲んでいました!
その子供は結構ぽっちゃりしていたので、こういう所から肥満児が増えているのかなと思いました。
やっぱり食に関する知識不足や肥満であることの問題点が理解されていないことが圧倒的な一番の問題ですね。
日本だったら学校で調理実習などで栄養素に関する基本的な知識を学ぶのですが…
そういうカリキュラムがまだ整備されていない所を見るとまだ発展途上の国という感じはします。