走って転んで立ち上がって

寂しさの紛らわし

【びっくり】ベトナム人たちと社員旅行に行ってみた話。【気ままに】

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 先日、所属部署のベトナム人たち20人ほどとLa Giという南部のビーチに行ってきました。

なかなか衝撃的だったので、忘れないうちに記事を書いてシェアしたいと思います。

 

 

 

・移動はバス、朝6時出発!?

 

彼らは会社に集合して、バスで向かうとのこと。

私の家は会社から遠いので、部長たちと社用車で行くことに。

市内から約4時間ほどで、目的地のビーチに到着しました。

朝6時出発と聞いて若干驚いたけど、週末二日間を楽しむにはそれくらい早く出発しないといけないんだな、と思いました。

 

 

・ビーチの様子

 

海は湘南より綺麗だと思います。

砂はさらさらしていて、浜辺にゴミはなく裸足で歩いても全然大丈夫でした。

あんなにポイ捨て大好きなベトナム人が浜辺にゴミを捨てないなんてと不思議でした。

牛が車を引いていて、歩かなくても海岸を移動できました。

牛はよく調教されているのか大人しく、かわいかったです。

 

あと直接海で泳ぐ人が多く、浜辺で砂浜遊びとかしている人たちを全く見かけませんでした。

日本だったら砂で山作ったり、掘ったり埋めたりと当たり前でしたが、そういうことをしている人は全く見かけませんでした!

もしかすると、「砂で遊ぶ」という発想がないのかもしれません。

日本では砂場は一般的な公園や学校によくありますが、ベトナムで砂場は見かけません。

自分たちが食べるために果物の木を植えたりしている話は聞きますが、

庭がある家は全然ないし、楽しむためにガーデニングする概念もなさそうです。

土に触れるのは、野菜や果物=自分たちの農作物という意識が強く、

ベトナム人たちは土で遊ぶというのは全然経験がないのかもしれないですね。

 

一瞬考えたのは、心理学の箱庭療法をベトナム人たちにやらせたらどういう作品を作るのか興味が湧きました。

箱庭とは砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置いたり、砂自体を使って自由に表現する心理療法の一種です。

何せ見本があってそのコピーをいかにうまく作るかという教育を受けてきたベトナム人たちが、何の見本もなく自らの想像力で表現するというのは非常に難しいんじゃないでしょうか。

もしかしたら、この箱庭療法をやって何の意味があるんだとか概念的な疑問をまず投げかけられるような気もします。

 

 

・部屋は12畳1部屋で6人

 

今回私は女性ローカルスタッフ5人と宿泊しました。

キングサイズベッドが2台と横長なトイレとシャワーが一体化した洗面スペースがある12畳ほどの部屋でした。

どう見ても6人寝られないと思うけど…と話すと、ベッドは1台につき2人ずつ寝て、後の2人は床で寝るというのです。

床って硬いやん!と思っていたら、どこからかマットレスを持ってきていてそれもまたマットレス1枚に2人で寝てました。

 

日本だとこんなに人とくっつき合って寝ることが少ないので(むしろ布団やベッドに1人1つが当たり前)

ちょっと新鮮でした。

最初はギョッとしましたが、一緒のベットで寝たスタッフの寝方が非常に綺麗だったので全然スペースを取られずに快適に寝ることが出来ました。

 

シャワーはお湯が出ず、水で泣く泣く洗うことに…

ベトナム人たちは基本シャワーを使わず、バケツと桶に水を溜めて水浴びしていたようです。

 

 

・プール好きでも泳げないベトナム人

 

プールは好きみたいで、水に入ることは厭わないのですがまともに泳げない人が多いのなんの!

バタ足もめちゃくちゃだし、同僚のベトナム人スタッフは水に浮くことすらできませんでした。

なので、私が平泳ぎで10メートルほど泳いだだけで拍手喝采。

 

私自身昔一時的にスイミングスクールに通いましたが全然上達できず、そんなに水泳が得意でないのですが、ベトナム人たちにとっては水の中を泳いで進むということ自体がすごいらしいです。

日本では小学生から大半はプール授業を行なっているので、何だかんだで水中での身体の動かし方というか水の扱い方に慣れている人が多いと思います。

日本人で全く泳げないという人はほとんどおらず、どんなに不得意でもビート板を使ってバタ足はできるというレベルまででしょう。

 

身体能力は高いはずなのに「水泳を学ぶ機会がなかった」というのは非常にもったいない気がしました。

プールに浸かっているだけでみんな楽しそうだったから、泳げたらもっと楽しいだろうになぁ・・・

とにかく同僚は水を飲んでしまったり、酸素が足りなくなって苦しそうだったので呼吸法を教えました。

こんな所で昔習った知識が役立つとは思いませんでした。

 

 

・夜はカラオケ大会

 

夜はたくさんのシーフードでBBQしました。

主に魚やイカでしたが、めちゃくちゃうまい!

塩コショウとライムのたれにつけて食べるのがさっぱり食べられて、病み付きでした。

ただ、ベトナム人たちは意外と食べないなーと思いました…食材はたくさんあったのですが食べきれなくて後半はほとんどお持ち帰り状態に。

BBQも中盤になると、誰かが移動式の大きなスピーカーとマイクを持ってきたらしくそれらを使ってカラオケ大会が始まりました。

このスピーカーはBluetooth機能があるらしく、スマートフォンを接続し、youtubeで曲を選択するとスピーカーから曲が流れてカラオケができる仕組みでした。

日本よりハイテクやんけ…とびっくり。音質も結構いいし。

 

何か歌ってとせがまれ、前々から温めていたベトナム語の曲を1曲歌いました。

すると、みんな熱心に聞いてくれて非常に嬉しそうで、写真やビデオをたくさん撮られました。

もう一曲歌ってとアンコールをもらったので、ドラえもんの主題歌を歌うとドラえもーん!と盛り上がりました。

 

ベトナム語の曲が歌われたのはとても嬉しかったらしく、心から喜んでくれた様子でした。

だから、何かベトナム語の曲を少しでも歌うと、一気に親近感が湧くようで熱烈歓迎されます。

 

 

・トランプが大ウケだった!

 

夜は10時頃でカラオケ大会がお開きになった後、別の部屋を訪ねると男性陣がトランプしていたので私もしたいと言うと通訳の子が何人か集めてくれました。

どこからか新品のトランプを持ってきてくれ、通訳の子に「何をしたいですか?」と聞かれ、

何となく気分的にまったりできる七並べがしたいと思ったので、ルールを教えることに。

集まったベトナム人たちはすぐにルールを理解し、滞りなくゲームができました。

地味だけど楽しいようで最後の方は特定のカードを出さなかったりと戦略も練るようになりました。

 

次に豚のしっぽというゲームをすることにしました。

これは、カードを輪を描くように裏返しに並べ、その中からカードを一枚素早く引いて輪の中央に表向きに出す、と言うゲームです。

各プレイヤーが順番に輪から一枚ずつカードを引き、中央に表向きに重ねて出していきます。

一つ前に出されたカードのマークと次に出されたカードのマークが一致した瞬間に、

各プレーヤーは中央目がけて手を差し出します。一番遅れたプレイヤーは今まで出されたカードを全部回収しなければなりません。

この回収されたカードはそのプレイヤーの失点となり、このカードが増えれば増えるほど負け。カードが少なければ勝ちとなります。

 

つまり、1つ前のカードと次のカードが同じマークとして一致した点で素早く手を出すという、

ある種のカルタのような瞬間的な判断力と瞬発力が必要となるゲームです。

 

私は母からこのゲームを教えてもらいましたが、日本人でもこの豚のしっぽを知っている人は少なくどちらかというとマイナーなトランプゲームかもしれません。

このゲームがベトナム人の心をがっちり掴んだのか、大ウケの大人気でした。

差し出した手が遅れたり、お手付きしてしまうと「ギャー!」と声を出しゲラゲラと笑い転げてました。

ベトナム人は結構お手付きをしてしまう人が多く、思わぬ失点をしてしまう場面が多くみられました。

ただそうなったとしてもすごく楽しそうでキャッキャと興奮が冷めないようでした。

このゲームは翌日の空き時間にも行われ、ベトナム人たちはこぞってハマったようでした。

 

言葉はしゃべれなくとも一緒にゲームをしたことによって、普段話さなかったスタッフとも良い雰囲気になりました。

何か一緒の出来事を共有するというのは会話以上に人々の親和性を高めるようです。

私は会話が苦手なので、このトランプやゲームを通してベトナム人達と仲良くなるのは良い案だと思いました。

ベトナム人たちはルールが明確なものに対する順応性が高く、器用なのでジェンガとかUNOも盛り上がるんじゃないかなー

 

 

・朝の5時から活動開始

 

前夜は豚のしっぽで大盛り上がりし、24時頃に就寝しました。が、

5時頃何やら話し声が聞こえ、目が覚めました。

すると、何人かのベトナム人たちは既に着替えを終え化粧をしているではありませんか!

思わず早すぎるよ…とつぶやいてしまいました。そして、私に海に行こうと誘ってきます。

もちろん、私はそんな元気はないので後から行くと伝え2度寝しました。

 

・自撮り大好き!1泊なのに大量の服を持参するベトナム女子。

 

それでも6時半に起床し、ビーチに行ってみました。

するとベトナム人女性スタッフたちはセルフィーやカメラを片手に写真をパシャパシャ。

ビーチには写真用のモニュメントがたくさん設置されています。

ベトナム人はこのモニュメントで自撮りするのが大好きなのです。

 

そして、昨日から見ているとやたらと皆服が変わっています。

衣替えが激しく「何着持ってきたの?」と聞くと「10着くらい持ってきた。」と言われました。絶句。

1泊だけじゃんかーーー!という突っ込みはさておき、写真撮影のためにたくさん服を持ってきたようです。

とにかく色んな服、色んな場所、色んなポーズで写真を撮りたいらしく、コロコロと場所やポーズが変わりました。

よくもまあそんなにポーズを思いつくなぁと思いました。

 

意外と日本人って写る時はピースとかグッドポーズくらいで、あんまり大胆なポーズを取らないことに気が付きました。

集合写真とかでもポーズにまごつきますよね。でもベトナム人たちはほんとにたくさんのポーズを知っています。

同じような自撮り写真も何枚も撮ります。

何だかまるで恋人の長い買い物に付き合っているような退屈な気分になっていると朝食の時間になりました。

 

 

・最後は鍋でプチ宴会

 

朝食後にサッと部屋を片付けて、チェックアウトしました。

その後は車で昼食場所に向かって移動です。

 

着いたのは船着き場で、水上にあるレストランへ船で移動するようです。

水上レストランでは御座タイプの座席がたくさんありました。

調理場近くは生け簀もあって魚がウヨウヨしてました。

 

床板の隙間からたまに水面が見えたので、本当に水上レストランなんだなぁと実感。

途中大雨が降り、横から雨風が吹き荒れました。

素早く防雨用カバーを設置するレストランスタッフたち。

料理は炒飯や卵焼き、野菜炒めなど色とりどりの料理が出てきました。

焼き魚、焼き牡蠣も出てきておいしかったです。

 

最後は鍋で〆るのがベトナム流です。

ただ魚は生のまま煮立った鍋の中に入れてしまうので、若干生臭さが漂います。

また、パイナップルや唐辛子も一緒に鍋に入れてしまうので、甘辛い東南アジア風の独特な香りがしました。

 

 

 

補足: 観光地から帰りの渋滞がヤバい

 

昼食も食べたところで帰路に着くと、渋滞で全然動かない。

ベトナムでは土日で郊外に行くのは人気らしく、La Giからホーチミン市へ向かう国道は観光バスや旅行帰りのバイクで溢れていました。

結局2倍の時間がかかって自宅に到着しました。

 

 

日本の旅行と比べると衝撃的なところもたくさんありましたが、旅行でのベトナム人たちは天真爛漫でした。

ベトナム人たちは利害が絡むと手厳しいですが、基本的に仲間と認めてくれるとすごく協力的で親切です。

BBQも何も言わなくともみんなで片づけたり、水上レストランでも雨が降ってきて店員が一生懸命防雨シートを張ろうとしているのを手伝ったりと、

ベトナム人たちの結束力の強さに驚きました。

たまに愚痴りたくなる時もあるけれど、天真爛漫な笑顔を見ているとま、いっかと思えてしまいます。

この旅行は実は乗り気でなかったのだけど、全体的にベトナムに来てよかったなーと実感できた思い出です。