走って転んで立ち上がって

寂しさの紛らわし

ベトナムのクリスマスパーティーに行ったものの30分で抜けた話。

通っているベトナム語教室でホテルを貸し切ってクリスマスパーティーが行われるというので、参加してみた。

 

エレベーターで昇ると、中央にステージがある宴会場で行われていた。

周りにブースが設置されており、カルタ取りや輪投げなどのゲームの催しがある。

 

各ブースベトナム人たち(学生が多く若い)が群がっている。

・・・完全に一人ぼっちでアウェイである。

空いているブースを見つけて、ビンゴゲームやカルタ取りをした。

カルタ取りでは一枚取れたので、ノートをもらった。

 

このクリスマスパーティーは4時間の予定だ。

後悔した。開始時間にきてしまいもう既に居場所がない。

中央のステージではなにやらベトナム人たちが二人一組になって、

針金と発砲スチロールでミニチュアハウスのようなものを作っている。

ステージ前の観客席でボーっとしてみたが、1人でポツンといるのは居心地が悪い。

ベトナム人も家族連れや友達グループで参加しているため、なかなか輪に入りにくい。

 

しかし、このクリスマスパーティーにプレゼント交換があるというので、

事前にプレゼントの用意が参加者義務であった。私ももちろん用意してきた。

このまま帰るのもばつが悪い(いつも教えてもらっている先生や同じクラスの日本人に出会ってしまった)。

参加して30分。

あと3時間どうしよう。

とりあえず、近くのカフェで時間をつぶすことにした。

プレゼント交換って最後の最後に行われるイメージがあるので最後の1時間くらい参加できたらいいだろう。

ということで、お洒落なフランス風カフェでじーっと時を待つことにした。

 

この日はすごく気分が落ち込んでいた。

ベトナム人の友達なんか出来ちゃったりして!と

期待をしていたがどうにも話しかけられる雰囲気ではなかった。

なんとなく公民館のお祭り?みたいな雰囲気でもっとチーム戦とかみんなで一緒になってゲームができるようになったらよかったのに…期待を打ち砕かれた。

 

ただ私ももっと話しかける余裕があればよかったものの、真顔でいたし話しかけにくかったのかもな~と反省。

 

カフェで待ちぼうけしている間、孤独感に苛まれてなんでここにいるんだろうとかこの妙な気持ち悪さとどうやって対峙していこうとネットサーフィンを繰り返していた。

 

もうどうでもいいような気分になっていたが、最後くらいはきちんとしようとまた会場に向かった。

会場ではステージで催し物が行われており、既にブースは撤去されていてみんな観客席で観賞していたので入りにくかった。

 

催し物の後、予想通りプレゼント交換が行われた。

みんなが輪になって右にぐるぐるとプレゼントを回していく。

隣のベトナム人の子に「楽しんでますか?」と声をかけられた。

私はたぶん、相当深刻そうな顔をしていたんだろう。

 

プレゼントは結構みんなきれいな紙で包装されていて、

スーパーのビニール袋に入れただけの私のプレゼントは本当にチンケなもので恥ずかしかった。

私は自分の手よりも少し大きい小包をもらった。

 

プレゼント交換が終わって気が抜けてしまった私は、コンテストの結果発表をちょこっと聞いて、エレベーターが混む前に帰ってしまった。

 

クリスマスパーティーの明るい雰囲気は良かった。

パリピって感じじゃなくて、純粋な学生たちが明るく楽しんでいると言った感じ。

BGMとかスクリーンに映し出されるカメラワークが適当で笑ってしまった。

プレゼント交換でもらったプレゼントはクリスマス帽子とマフラーをしたクマのぬいぐるみだった。