【ベトナム英語】ベトナムでの英語に関するあれこれ【マジ分からん】
ベトナム人が話す英語について、あれこれ思うことがあったので記事としてまとめます。
ベトナムで英語は通じるか?
結論から書きますと、ほとんど通じません。
可能性としては、全体の3割くらいの割合で通じます。
ただ若いベトナム人は英語が通じる確率が高いです。
コンビニや飲食店に行くとたまに英語を話すベトナム人スタッフがいます。
ホーチミン市内では英語が話せるベトナム人も多いです。
タクシーの運転手で英語が話せる運転手は超レアです。
外国人慣れしている運転手はいますが、やはりベトナム語対応ですね…
しかし、ちょっとローカルな地域に足を踏み入れると全然です。
ベトナム語しか聞こえてきません。
ベトナム人は何度も聞き返すともういいという顔をしてベトナム語を話さなくなります。
聞き返したとしてもゆっくりはっきり発音したり簡単な文法に言い直すという発想はなく、ただそのまま言葉を繰り返し言うだけです。
しかも、発音には妥協がないのできちんとベトナム語を発音しないと全然理解してもらえません。
英語は今や世界中の人種民族に話者がいるので多少母国語に影響される訛りがあったとしても欧米人は理解しようとしてくれますが、
ベトナム人たちは外国人が話すベトナム語というものに慣れておらず少し毛の生えたレベルで会話しようとしても全く会話になりません。
ここがちょっと違うかなーと思います。
こちらとしては頑張って発音しているつもりですが、全然汲み取ってもらえないのでベトナム語に挫折しやすい原因の一つかと思います。
ネイティブレベルの発音を求められてもそれはさすがに…と思うので理解しようとする姿勢は示して欲しいです。
彼らにとって外国人が話すベトナム語は全くの想定外です。
ベトナム人の英語は狂ってる!
どういうことかというと例えば「Peal Plaza」という建物があります(実在します)
私がここでGrabを呼びましたが、「パールプラザ」と発音しても全く通じませんでした…
ベトナム人に「Peal Plaza」は何と発音するのか聞いてみたところ「ボー プ・ラ・ザ」というらしいです。
どう聞いても「パール」は「ボー」にしか聞こえません。
もしくは「ポール」と言っているのかもしれませんが、「ボー」と言っているように聞こえます。
「プ・ラ・ザ」の部分は機械のように「プ・ラ・ザ」と発音した方が良いです。
間違っても「プラァザァ」のように英語っぽく発音すると全然理解してもらえません。
聞いたように「ボー プ・ラ・ザ」と発音してみるとあら不思議、ちゃんと認識されるようになりました。
また、仕事でベトナム人スタッフ「ダッター」と言われ、何事かと思ったら「データ」でした…
さらに「ジャパン」は「ザポン」。
「ユーチューブ」は「ユーチュプ」または人によっては「ユートビー」というらしいです。
有名な台湾の電子機器メーカー、ASUS(エースース)もベトナムでは「アソース」と言わないと伝わりません。
英語も日本語もペラペラなベトナム人に聞いてみると、
「うん、ベトナム英語は狂ってるよーww」とのこと。
彼女を含めて稀にめちゃくちゃ綺麗な英語を話すベトナム人もいますが、
ベトナム語訛りの英語はさすがに勘弁してくれよ~と思うこともしばしばです。
日本語の外来語も狂ってる!
しかーし、日本語も負けてはいません。
ベトナム人の通訳に日本語の「パン」はなんで「パン」なの?「ブレッド」と言わないの?
と聞かれ、言葉に詰まりました。
調べてみると「パン」ってポルトガル語源なんですね!
さらに「コップ」は「カップ」とは違うの?と聞かれ…むむむむむ
こちらもポルトガル語源ということが判明しました。
説明するとマジかよ、というような顔をされました。
日本語を勉強する際に出てくる外来語は悩みの種だそうです。
特に外来語のカタカナ表記は難しいようで「コンビニエンスストア」が「コンビニエンストーア」じゃダメ?
と聞かれて困りました。
英語をカタカナ表記に直すのは至難の業のようです。
日本語学習者からしてみれば、これは勘弁してくれよ~と思われても仕方ないですね。
ベトナムでTOEICを申し込んでみた!
勉強するすると言いながら、全然できていない現在…
とにかく自分の純粋なレベルを知るためにTOEICを初受験することにしました。
ベトナムでのTOEICはなんと、毎日開催!!
どういう仕組みになっているんだろうか…(日本は年に10回のみの開催)
これは実は2回目の時の記録です。
1回来たんですが、時間ぎりぎりで門前払いに…
というか、写真を持ってくるのを忘れて、地下にある写真室に行ったら担当者が帰ってしまい撮れず。
何とかなるかと諦めきれずに受付に行くもおろおろしていたのを見かねて優先的に手続してくれましたが、
英語分からず顰蹙を買い、写真を持ってないんだけど~というとまた今度ね、と言われて終了。
ただの英語力の無さを露呈しただけだった(しかも待ってるところに日本人っぽい人たちいたし)
そして、再チャレンジ!
とにかくめちゃくちゃ混んでましたー
市内中心から少し外れる3区にあるビルで申し込みます。
私は日本国内でもTOEICを受けたことないのに、ベトナムで初受験とはドキドキです。
- ・受付会場に止まるエレベーターは1台だけ!
- ・受付会場激混み、申込用紙を手に入れろ!
- ・申し込み記入テーブルも激混み、筆記用具持参は必須!
- ・やっとこさ自分の番号に。ドキドキの申し込み!
- ・受験料は89万ドン!支払いに時間がかかる。
- ・まとめ:とにかく時間がかかるので、時間には余裕を持って!
・受付会場に止まるエレベーターは1台だけ!
IIGというビルの8Fが受付会場になります。
エレベーターは2台しかなく、1台は偶数階、もう1台は奇数階しか止まりません。
つまり、8Fには1台しか止まらないので申込者のエレベーター待ちが多く、1回では乗れないことも。
会場に行くまで既にロスタイムです。階段もありますが、8Fまで上るのは躊躇しますね…
・受付会場激混み、申込用紙を手に入れろ!
申し込みの会場には溢れんばかりのベトナム人たちが。
若い子たちが多かったので、大体は学生だと思われます。
みんな必死に申込用紙に記入していたので、どこでもらえるのか周りをうろうろしていましたが、
会場内に申込用紙が置いてあるところは見当たりませんでした。
とにかくたくさんの人が受付カウンター待ちをしていたので、
1番のボタンを押し、順番待ちの紙をもらいました。
番号は「1175」。カウンターに表示されている番号を見てみると「1035」。
ファーーーーwww全然まだじゃんか…こりゃいかん。
カウンターは5つあって、そのうち1つはTOEIC申し込みとは別目的のカウンターのようです。
4つの申し込みカウンターのうち実質2つは番号が頻繁に変わり、稼働している状況。
2つの表示されている番号は止まったままで動く気配がありませんでした。
これは気長に待つしかないなとひしめくベトナム人の中長時間の待機を覚悟しました。
申し込み用紙を持っているベトナム人が多かったので、不安になりました。
待っていると突然、受付カウンターにいた係りのベトナム人がベトナム語でアナウンスし始めました。
すると、わらわらとそのカウンター近くに群がるベトナム人たち。
なんだなんだ?と思っていると申込用紙らしきものを1人ずつ手渡ししていました。
ベトナム人たちは身分証明書を係りに渡し、チェックを受けてから申込用紙をもらっていました。
“ここで申込用紙をもらうんだな“と理解した私は群がるベトナム人たちへ向かいました。
ぎゅうぎゅう詰めの中なんとか受付カウンターの係りにパスポートを渡すことが出来ました。
順番とか全然関係なくて、係りに身分証明書を手渡せた人から申込用紙をもらうという若干のサバイバルスタイルでした。
私のパスポートをみた係りのベトナム人は私が日本人だと気が付くと英語で話し始めました。
Yes Yesと言っていると何やらベトナム人たちとは別バージョンの用紙をもらいました。
・申し込み記入テーブルも激混み、筆記用具持参は必須!
私が手渡されたのは英語版の申込用紙でした。
受付会場の入口近くに申込用紙を記入するテーブルがあり、テーブルに記入見本が貼ってあります。
それを見ながら記入する私。
記入テーブルは人だかりができており、ボールペンの順番待ちができていました。
私は当日筆記用具を忘れてしまったので、順番待ちをすることに。
筆記用具は持って行った方がいいですね…ロスタイムで後悔しました。
ベトナム人たちの申込用紙の写真貼欄には両面テープが貼られていて、
みな写真を貼っていたのですが私の英語版用紙には両面テープがなかったので写真が貼れませんでした。
名前や住所等の記入を済ませ、カウンター前で待機することに。
待合の椅子は少ないので争奪戦です。
この時点で会場に来てから45分ほど経過。番号は「1135」くらいでした。
受付ではまたアナウンスがあり、申し込み用紙の手渡しが始まっていました。
人が集まってくると定期的に配布するようです。
・やっとこさ自分の番号に。ドキドキの申し込み!
会場入りしてから約1時間ついに自分の番号が呼ばれました。
受付に行き、申込用紙とパスポートを手渡します。
そしていつ受験したいか?リスニングとリーディングのどちらを受験するかを聞かれました。
どちらって、セットじゃないのかい!という突っ込みは置いておいてもちろん両方の受験を希望しました。
受験日については受付に置いてあった卓上カレンダーを見せられました。
日付のところに×が続いており、3週間ほど先まで満席状態でした。
受験日を確定させると、申込用紙に受験日記入欄があるので書いてくださいと言われその場で記入。
さらに写真の裏へ名前、パスポート番号、誕生日を書くように指示が。
写真を差し出すと係りの人が全部貼ってくれました。
日本人のパスポートは珍しいのか、もう一人の係りがやってきて2人して「デップ…」とみられました。
一通りの処理が済むと受験当日は15分前にこの受付用紙を持って、ここに来てくださいと言われました。
これで終わりかと思いきや、申し込み用紙とパスポートを持って隣のカウンターでお金を払ってくださいと言われました。
え、まだあるのか…と心の声。
・受験料は89万ドン!支払いに時間がかかる。
隣のカウンターに行ってくださいと言われたが、どうすべきかよくわからずおろおろしていると、
ベトナム人の学生が指差しで教えてくれました。どうやらカウンターに申込用紙とパスポートを提出するらしい。
カウンター前にある山盛りになっている申し込み用紙の上に自分の分も乗せました。
パスポートもこの山盛りの中に入れないといけないのかと躊躇しましたが、係りにパスポートもと言われてしまったので入れるしかありません。
自分のパスポートが混じって無くならないかが非常に心配でした。
見ていると先ほどとは違う係りが受験者の情報をパソコンで打ち込んでいました。
結構スピードが速い。が、全然見直していないのでこれは打ち間違いとかあるんじゃないだろうか…手作業だし。
ここでまた15分ほど待たされました。いつになったら終わるのか、ちょっと疲れが出てきます。
とにかくパスポートを無くされるのは避けたく、パスポートの扱いにハラハラしました。
この情報を入力する係りの隣に受験料の支払を管理する係りがおり、
情報入力が終わると1人ずつ名前が呼ばれます。名前が呼ばれるとお金を支払います。
そして、身分証明書を返却されて終了です。
私の場合は、隣の情報入力係が別の係りと話をしていてなかなかパスポートを返してくれず、
ちょっとイライラしました。
隣にいた受験料支払を管理する係りのベトナム人が「終わったから、パスポート返してあげて」と何度か言ってくれたのが助かりました。
・まとめ:とにかく時間がかかるので、時間には余裕を持って!
結局全手続きを終えるまでに1時間半ほどかかりました。
思ったのはもう少し手続きを効率化、簡易化できる余地があるんじゃないかと思いました。
例えばインターネット申し込みを普及させて当日の身分証明だけにするとか。
ここはやっぱりベトナムなので、替え玉受験とか不正防止のために本人が申し込みしないといけないんですかね…
しょうがないかーと思いながら帰路に着きました。
受付のベトナム人たちはさすが英語がペラペラでした。
愛想はよく、親切に対応してくれました。
いわゆるベトナムによくあるのんべんだらりとした気怠そうな対応はありませんでした。
人が多くて手続きが数段階に分かれていたせいで全体的な時間はかかりますが、受付はてきぱきと動いていたと思います。
きちんとやるべきことは伝えてくれます。
※帰りのエレベーターもやはり混みますので、階段で降りて帰った方が早いです。
申し込みに必要だったもの
・パスポート
・写真3枚(4×3cm)
・申し込み用紙(当日受付で配布)
・受験料89万ドン
持って行った方がいいもの
・青いボールペン
会場にもありますが、使用可能なボールペンが少なく順番待ちになります。
・記入の台かわりにしやすいバインダーなど
テーブルは人が溢れて順番待ち。あとは壁などで書くしかない。
=申込用紙の記入スペースが狭いです。
コスパ抜群!ホーチミンの隠れ家ステーキ店「LE STEAK」
あ~肉食べたい
けど、お金をかけたくない!
しかし、肉が食べたい!
そんな時は、「LE STEAK」に行こう!
こちら、ビンタイン区北側にあるステーキ店です。
外見は西洋風で、ヘムを抜けると広々した道がありその一角に存在しています。
お客はほとんどがベトナム人ですが、稀に韓国人や欧米人、日本人もいます。
休日の夜はほとんど満席近いため、予約なしで入るのは難しいです。
席は20~30席ほど。相席ゾーンもあるので少人数であれば予約なしでも入れますが、
大人数だと確実に予約した方がいいです。
メニューはシンプル、こちらは150gの肉、120,000 VND(約600円)と激安です。
プレートにサラダとポテト、さらにパンがついてきてこの値段です!
スープは日替わりスープでこの日はパンプキンスープでした。こちらは別で頼んでます。(40,000VND)
お肉は…若干スジっぽさもありつつ柔らかく脂肪が少ない肉です。
肉の部位は選べません。どこの部位のなのかはわかりませんでした。
150gだと本当にお肉にこだわりがある方はなんちゃって感が少し否めないかもしれません。
私は肉がどうしても食べたい!という時、この店を使います。
日本からすると驚くべき安さで肉を提供しているこのお店…
ベトナム人が多いのも納得です。
さらっと肉が食べたい時に立ち寄ると便利なお店です。
ビンタイン区北側は他にもまだ色々おいしいお店があるんじゃないかと…開拓し甲斐がありそうです。
【びっくり】ベトナム人たちと社員旅行に行ってみた話。【気ままに】
先日、所属部署のベトナム人たち20人ほどとLa Giという南部のビーチに行ってきました。
なかなか衝撃的だったので、忘れないうちに記事を書いてシェアしたいと思います。
- ・移動はバス、朝6時出発!?
- ・ビーチの様子
- ・部屋は12畳1部屋で6人
- ・プール好きでも泳げないベトナム人
- ・夜はカラオケ大会
- ・トランプが大ウケだった!
- ・朝の5時から活動開始
- ・最後は鍋でプチ宴会
- 補足: 観光地から帰りの渋滞がヤバい
・移動はバス、朝6時出発!?
彼らは会社に集合して、バスで向かうとのこと。
私の家は会社から遠いので、部長たちと社用車で行くことに。
市内から約4時間ほどで、目的地のビーチに到着しました。
朝6時出発と聞いて若干驚いたけど、週末二日間を楽しむにはそれくらい早く出発しないといけないんだな、と思いました。
・ビーチの様子
海は湘南より綺麗だと思います。
砂はさらさらしていて、浜辺にゴミはなく裸足で歩いても全然大丈夫でした。
あんなにポイ捨て大好きなベトナム人が浜辺にゴミを捨てないなんてと不思議でした。
牛が車を引いていて、歩かなくても海岸を移動できました。
牛はよく調教されているのか大人しく、かわいかったです。
あと直接海で泳ぐ人が多く、浜辺で砂浜遊びとかしている人たちを全く見かけませんでした。
日本だったら砂で山作ったり、掘ったり埋めたりと当たり前でしたが、そういうことをしている人は全く見かけませんでした!
もしかすると、「砂で遊ぶ」という発想がないのかもしれません。
日本では砂場は一般的な公園や学校によくありますが、ベトナムで砂場は見かけません。
自分たちが食べるために果物の木を植えたりしている話は聞きますが、
庭がある家は全然ないし、楽しむためにガーデニングする概念もなさそうです。
土に触れるのは、野菜や果物=自分たちの農作物という意識が強く、
ベトナム人たちは土で遊ぶというのは全然経験がないのかもしれないですね。
一瞬考えたのは、心理学の箱庭療法をベトナム人たちにやらせたらどういう作品を作るのか興味が湧きました。
箱庭とは砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置いたり、砂自体を使って自由に表現する心理療法の一種です。
何せ見本があってそのコピーをいかにうまく作るかという教育を受けてきたベトナム人たちが、何の見本もなく自らの想像力で表現するというのは非常に難しいんじゃないでしょうか。
もしかしたら、この箱庭療法をやって何の意味があるんだとか概念的な疑問をまず投げかけられるような気もします。
・部屋は12畳1部屋で6人
今回私は女性ローカルスタッフ5人と宿泊しました。
キングサイズベッドが2台と横長なトイレとシャワーが一体化した洗面スペースがある12畳ほどの部屋でした。
どう見ても6人寝られないと思うけど…と話すと、ベッドは1台につき2人ずつ寝て、後の2人は床で寝るというのです。
床って硬いやん!と思っていたら、どこからかマットレスを持ってきていてそれもまたマットレス1枚に2人で寝てました。
日本だとこんなに人とくっつき合って寝ることが少ないので(むしろ布団やベッドに1人1つが当たり前)
ちょっと新鮮でした。
最初はギョッとしましたが、一緒のベットで寝たスタッフの寝方が非常に綺麗だったので全然スペースを取られずに快適に寝ることが出来ました。
シャワーはお湯が出ず、水で泣く泣く洗うことに…
ベトナム人たちは基本シャワーを使わず、バケツと桶に水を溜めて水浴びしていたようです。
・プール好きでも泳げないベトナム人
プールは好きみたいで、水に入ることは厭わないのですがまともに泳げない人が多いのなんの!
バタ足もめちゃくちゃだし、同僚のベトナム人スタッフは水に浮くことすらできませんでした。
なので、私が平泳ぎで10メートルほど泳いだだけで拍手喝采。
私自身昔一時的にスイミングスクールに通いましたが全然上達できず、そんなに水泳が得意でないのですが、ベトナム人たちにとっては水の中を泳いで進むということ自体がすごいらしいです。
日本では小学生から大半はプール授業を行なっているので、何だかんだで水中での身体の動かし方というか水の扱い方に慣れている人が多いと思います。
日本人で全く泳げないという人はほとんどおらず、どんなに不得意でもビート板を使ってバタ足はできるというレベルまででしょう。
身体能力は高いはずなのに「水泳を学ぶ機会がなかった」というのは非常にもったいない気がしました。
プールに浸かっているだけでみんな楽しそうだったから、泳げたらもっと楽しいだろうになぁ・・・
とにかく同僚は水を飲んでしまったり、酸素が足りなくなって苦しそうだったので呼吸法を教えました。
こんな所で昔習った知識が役立つとは思いませんでした。
・夜はカラオケ大会
夜はたくさんのシーフードでBBQしました。
主に魚やイカでしたが、めちゃくちゃうまい!
塩コショウとライムのたれにつけて食べるのがさっぱり食べられて、病み付きでした。
ただ、ベトナム人たちは意外と食べないなーと思いました…食材はたくさんあったのですが食べきれなくて後半はほとんどお持ち帰り状態に。
BBQも中盤になると、誰かが移動式の大きなスピーカーとマイクを持ってきたらしくそれらを使ってカラオケ大会が始まりました。
このスピーカーはBluetooth機能があるらしく、スマートフォンを接続し、youtubeで曲を選択するとスピーカーから曲が流れてカラオケができる仕組みでした。
日本よりハイテクやんけ…とびっくり。音質も結構いいし。
何か歌ってとせがまれ、前々から温めていたベトナム語の曲を1曲歌いました。
すると、みんな熱心に聞いてくれて非常に嬉しそうで、写真やビデオをたくさん撮られました。
もう一曲歌ってとアンコールをもらったので、ドラえもんの主題歌を歌うとドラえもーん!と盛り上がりました。
ベトナム語の曲が歌われたのはとても嬉しかったらしく、心から喜んでくれた様子でした。
だから、何かベトナム語の曲を少しでも歌うと、一気に親近感が湧くようで熱烈歓迎されます。
・トランプが大ウケだった!
夜は10時頃でカラオケ大会がお開きになった後、別の部屋を訪ねると男性陣がトランプしていたので私もしたいと言うと通訳の子が何人か集めてくれました。
どこからか新品のトランプを持ってきてくれ、通訳の子に「何をしたいですか?」と聞かれ、
何となく気分的にまったりできる七並べがしたいと思ったので、ルールを教えることに。
集まったベトナム人たちはすぐにルールを理解し、滞りなくゲームができました。
地味だけど楽しいようで最後の方は特定のカードを出さなかったりと戦略も練るようになりました。
次に豚のしっぽというゲームをすることにしました。
これは、カードを輪を描くように裏返しに並べ、その中からカードを一枚素早く引いて輪の中央に表向きに出す、と言うゲームです。
各プレイヤーが順番に輪から一枚ずつカードを引き、中央に表向きに重ねて出していきます。
一つ前に出されたカードのマークと次に出されたカードのマークが一致した瞬間に、
各プレーヤーは中央目がけて手を差し出します。一番遅れたプレイヤーは今まで出されたカードを全部回収しなければなりません。
この回収されたカードはそのプレイヤーの失点となり、このカードが増えれば増えるほど負け。カードが少なければ勝ちとなります。
つまり、1つ前のカードと次のカードが同じマークとして一致した点で素早く手を出すという、
ある種のカルタのような瞬間的な判断力と瞬発力が必要となるゲームです。
私は母からこのゲームを教えてもらいましたが、日本人でもこの豚のしっぽを知っている人は少なくどちらかというとマイナーなトランプゲームかもしれません。
このゲームがベトナム人の心をがっちり掴んだのか、大ウケの大人気でした。
差し出した手が遅れたり、お手付きしてしまうと「ギャー!」と声を出しゲラゲラと笑い転げてました。
ベトナム人は結構お手付きをしてしまう人が多く、思わぬ失点をしてしまう場面が多くみられました。
ただそうなったとしてもすごく楽しそうでキャッキャと興奮が冷めないようでした。
このゲームは翌日の空き時間にも行われ、ベトナム人たちはこぞってハマったようでした。
言葉はしゃべれなくとも一緒にゲームをしたことによって、普段話さなかったスタッフとも良い雰囲気になりました。
何か一緒の出来事を共有するというのは会話以上に人々の親和性を高めるようです。
私は会話が苦手なので、このトランプやゲームを通してベトナム人達と仲良くなるのは良い案だと思いました。
ベトナム人たちはルールが明確なものに対する順応性が高く、器用なのでジェンガとかUNOも盛り上がるんじゃないかなー
・朝の5時から活動開始
前夜は豚のしっぽで大盛り上がりし、24時頃に就寝しました。が、
5時頃何やら話し声が聞こえ、目が覚めました。
すると、何人かのベトナム人たちは既に着替えを終え化粧をしているではありませんか!
思わず早すぎるよ…とつぶやいてしまいました。そして、私に海に行こうと誘ってきます。
もちろん、私はそんな元気はないので後から行くと伝え2度寝しました。
・自撮り大好き!1泊なのに大量の服を持参するベトナム女子。
それでも6時半に起床し、ビーチに行ってみました。
するとベトナム人女性スタッフたちはセルフィーやカメラを片手に写真をパシャパシャ。
ビーチには写真用のモニュメントがたくさん設置されています。
ベトナム人はこのモニュメントで自撮りするのが大好きなのです。
そして、昨日から見ているとやたらと皆服が変わっています。
衣替えが激しく「何着持ってきたの?」と聞くと「10着くらい持ってきた。」と言われました。絶句。
1泊だけじゃんかーーー!という突っ込みはさておき、写真撮影のためにたくさん服を持ってきたようです。
とにかく色んな服、色んな場所、色んなポーズで写真を撮りたいらしく、コロコロと場所やポーズが変わりました。
よくもまあそんなにポーズを思いつくなぁと思いました。
意外と日本人って写る時はピースとかグッドポーズくらいで、あんまり大胆なポーズを取らないことに気が付きました。
集合写真とかでもポーズにまごつきますよね。でもベトナム人たちはほんとにたくさんのポーズを知っています。
同じような自撮り写真も何枚も撮ります。
何だかまるで恋人の長い買い物に付き合っているような退屈な気分になっていると朝食の時間になりました。
・最後は鍋でプチ宴会
朝食後にサッと部屋を片付けて、チェックアウトしました。
その後は車で昼食場所に向かって移動です。
着いたのは船着き場で、水上にあるレストランへ船で移動するようです。
水上レストランでは御座タイプの座席がたくさんありました。
調理場近くは生け簀もあって魚がウヨウヨしてました。
床板の隙間からたまに水面が見えたので、本当に水上レストランなんだなぁと実感。
途中大雨が降り、横から雨風が吹き荒れました。
素早く防雨用カバーを設置するレストランスタッフたち。
料理は炒飯や卵焼き、野菜炒めなど色とりどりの料理が出てきました。
焼き魚、焼き牡蠣も出てきておいしかったです。
最後は鍋で〆るのがベトナム流です。
ただ魚は生のまま煮立った鍋の中に入れてしまうので、若干生臭さが漂います。
また、パイナップルや唐辛子も一緒に鍋に入れてしまうので、甘辛い東南アジア風の独特な香りがしました。
補足: 観光地から帰りの渋滞がヤバい
昼食も食べたところで帰路に着くと、渋滞で全然動かない。
ベトナムでは土日で郊外に行くのは人気らしく、La Giからホーチミン市へ向かう国道は観光バスや旅行帰りのバイクで溢れていました。
結局2倍の時間がかかって自宅に到着しました。
日本の旅行と比べると衝撃的なところもたくさんありましたが、旅行でのベトナム人たちは天真爛漫でした。
ベトナム人たちは利害が絡むと手厳しいですが、基本的に仲間と認めてくれるとすごく協力的で親切です。
BBQも何も言わなくともみんなで片づけたり、水上レストランでも雨が降ってきて店員が一生懸命防雨シートを張ろうとしているのを手伝ったりと、
ベトナム人たちの結束力の強さに驚きました。
たまに愚痴りたくなる時もあるけれど、天真爛漫な笑顔を見ているとま、いっかと思えてしまいます。
この旅行は実は乗り気でなかったのだけど、全体的にベトナムに来てよかったなーと実感できた思い出です。
愛すべきベトナム???
何故ベトナムに来たの?と開口一番に聞かれる。
初対面で聞かれる質問No.1である。
元々ベトナムがお好きで?とかも聞かれるが、全くそんなことはない。
大学時代は別の資格を目指していた私にまず東南アジアは眼中になかった。
大学時代の友人たちにベトナム行きを伝えた時はベトナムもベの字も今まで聞いたことなかったのに急にどうした、
洗脳されたんじゃないかと心配された。
生来の神経質さと鬱屈した思考を持ちながらも今日までベトナムで生活できたのはある意味奇跡かもしれない。
東南アジアってどこだよ?とgoogle mapをググるところが私のベトナムへのファーストコネクションだった。
そして、実際にベトナムに行ってみた時の印象は絶対に住めないと思ったが、
その後に行ったタイやインドネシアと比較してベトナムを選んだ。
理由は、
- 食べ物。3国の中でローカルフードが一番おいしかった。
- 物価が安い。
- それなりに発展している所とどローカルな部分が丁度よく混在している。
- 自分の妥協点がベトナムだったら我慢できそうだったから
ベトナム料理なんてそれまで食べたことなかったし、東南アジアっぽい文化も全然興味なかった。
ただ日本に居られないという理由だけで東南アジアに飛び出したのだ。
飛び出したはいいものの、周りのみんなは私がベトナムで生活できるのか疑心暗鬼だった。
みんなは私の神経質さも知っていたので、むしろ心配された。
1ヵ月程度で逃げ帰りたくなかった。
ベトナムに行くんだーとあいつは大口叩いたのにすぐ帰ってきたと思われたくなかった。
だから1年は何が何でもベトナムにいるぞと目標を立てた。
ベトナム在住の日本人たちに最初に挨拶すると皆まだ来たばかりなんですね~とは言ってくれたものの、
すぐいなくなっちゃう人も居るからね~とも言われた。
結構な確率で帰国してしまうらしい。
ここで考えたのは自分にとってどこまでが妥協できて、どこまでができないのかという点だった。
私が一番妥協できないのは食事だった。
現地採用となると出向に比べて格段に給与は下がる。
ましてや私は経験が浅かったのでなおさらだった。
だから、割高になる日本食は毎日のようには食べられない。
となると、安いローカル食を食べられるか否かが焦点となった。
インドネシアのローカル食は辛い、甘いの両極端で全然食べられなかった。
タイは辛い。インドネシアよりは食べられたが、おいしいとは思わなかった。
ベトナムはおいしい。さらに様々な国の料理が安く食べられる。
料理のバリエーションが一番豊富だと感じた。
次に移動手段だ。
インドネシアは車社会過ぎてどこに行くのも車がなければ移動できないのがストレスだった。
タイは鉄道があるが、駅の間は歩かなくてはならない。
そして、タイの車はスピードが速い上に運転が非常に乱暴だった。
タイでツアーに参加している時、急ブレーキに急加速のオンパレードで非常に怖い思いをした。
ベトナムでは市内は出せても時速40キロ程度、バイクがうろうろたくさん走っているのでスピードが出せない。
止まれるスピードで走るのが常なので、バイクの事故は確かに多いが自動車事故というのは全然聞かない。
鉄道はまだないが、現在地から目的地まで気軽に行かれるバイクやタクシーは魅力的だった。
ベトナム人については全然考慮に入れていなかった。
何とかなるだろうと考えていた。
聞いていた話はプライドが高い事、親族間のつながりが強く家族を大事にするということだった。
入社当初、ベトナム人たちは私を警戒していたが、一緒に頑張りましょうという気概を見せると敵ではないと判断したのか、
友好的なムードになった気がする。
ここで、ベトナム人をいきなり指図したり、日本人であることを全面的に押し出してえらぶってはいけない。
いくら思い通りに行かなくて、考えが足らずに何度も失敗されたり、用件を忘れられたとしても感情的にムキーっとなればなんだこいつという態度を取られかねない。
舐められてもいけないし、接し方が難しい。
いくらちょっとそれはないんじゃないっていうようなことが起きても、馬鹿にしたり皆の前で叱りつけたりするのはNGだ。
プライドを傷つけられるのをベトナム人は一番嫌がる。
でも、プライドだけ高くなりすぎている人もいるんだなとは感じるが。
「すみません」と素直に謝れるベトナム人は少ない。
報連相はできないし、気遣いとか創意工夫とかそういう類は期待できない。
モラルやマナーについての認識も甘い。
街中でイライラすることは数えきれないほどあるし、ベトナムの全てがサイコーとは言い難い。
それでも日本より優れたところはあるし、たまにある感激的な出来事のおかげで今日までやってこれた。
また、親日感情が強く日本人だからという理由で友好モードになったり事が優遇されることが多々あった。
日本人ということだけで信用性が高くなる。
日本は高品質のイメージがあるらしく、期待値も高い。
彼らの日本に対するイメージは先代が築き上げてきた歴史の賜物である。
ここはベトナムだ。日本に生まれ、教育を受けてきた日本人は高品質であるという評価なのだ。
日本に居れば当たり前の価値観と教育がここでは貴重として評価されるのだ。
ある種の下駄を履かせてもらえる。
これに胡坐をかいてはいけない。
日本人であるというだけで敬ってくれることを勘違いして、横暴な態度を取るべきではないのだ。
東南アジアの中で日本が特別評価されやすいが、これは東南アジア内の話であって、
欧米諸国にいけばアジア人という括りで差別されることもあり得るのだ。
非常に親切に接してくれるベトナム人もいるし、日本人以上に賢いベトナム人もいる。
日本人がベトナム人を馬鹿にし見下したような発言をしている時があり、あまり良い気分ではない。
利害が絡む時のベトナム人は恐ろしいと思うが(責任転嫁や言い訳、もしくは自分の評価を過剰に訴える等)
街中でバイクがぶつかったり、困った顔をしていると助けてくれる人がいる。
人間性としてはよくも悪くも自尊心が高い人が多いと思う。
日本人と違う所はプライドが高く、自分の非をなかなか認めないところだ。
だからといって他人に意地悪をする人はごく一部だ。
ただ、マナーや礼儀等のグローバルスタンダードな教育を受けていないため、
粗暴に見える時がある。
また、窃盗や賄賂等金目の犯罪も多い。それが悪い事であるという意識が希薄なのも問題だが…
さらに自主性や創造性が足りないと感じることが多々あるがそれも受けてきた教育が日本と違うという当たり前のことだ。
ベトナムでは図画工作は既に「決まったお手本」が提示されており、いかにこの通りに上手く完成できるかが評価されるというのだ。
日本のような各自の創造性を育む機会が圧倒的に少ない。
社会主義としてこのような教育は仕方ないのかもしれないが、言われたことだけやる人間を生み出すような教育では
今後のベトナムの発展が滞ってしまうのではないだろうか。
それが今でも発展途上国と言われる所以かなと思う。
そして、日本では「当たり前にできること」はこの国では当たり前ではない。
日本の要求水準はベトナム人からしてみると高すぎるのだ。
日本人のように全て隅々まで完璧に物事を完遂するという概念はない。
価値観や文化、教育と言った全く土壌が違う人間に違いを理解せずに日本通りのやり方を押し通すのは不可能だ。
ここはベトナムである、という事を何度も言い聞かせないと日本人が追いつめられる。
そして、彼らは時にずる賢く感じる。
とにかく面倒事は避けようとするし、損得勘定にシビアな面がある。
家族が一番大切なので、家族に何かあれば躊躇なく休む。
日本人がマネージメントしようとするとぐぬぬ…と感じることがたくさんある。
そういう時に日本人はなんて従順で、我慢強い国民性だったのだろうかと思うのだ。
今後は少子化で日本人もどんどん減り、人件費は高くなる。
外国人労働者を安い賃金で雇い、回していく職場も増加するだろう。
日本人が世界的に見て、几帳面で真面目すぎるので、
他の外国人が乱雑で怠け者に感じる人が大半だと思う。
日本的文化にどっぷり浸かってきた日本人労働者たちが外国人と働くことが当たり前になったら、
どのように順応していくのか興味がある。
話が反れてしまったが、東南アジアの全てがサイコーと思って来越すると現状とのギャップが激しすぎる。
ベトナム人に対しては皆口に出さないものの不愉快に思ったり、思考回路が理解出来なかったりと大半の在越日本人は感じているんじゃないかと思う。
友好的で真面目な人材と称されるベトナム人とこの国の文化について、
実際に働いて接してみるとまた違った側面も見られる。
だから、ネット上の情報だけでベトナムサイコーと安易に思われるのはいかがなものかと思った次第である。
ベトナム滞在中の食生活ってどうなの??
今回はベトナムで暮らし始めて1年半の食生活の考察です。
在越日本人でよく聞かれるのは胃腸系の不調や飲みすぎについてです。
煙草も安く手に入ってしまうため、喫煙者は日本にいる時よりも際限なく吸ってしまうとか・・・
さてさて、来越して感じた日本とベトナムの食生活を比較します。
・来越1年半の体調変化について
私自身については胃腸系の不調が増えました。
お腹が緩くなったり、便秘になったりを繰り返し、いつトイレに駆け込むか分からない状況に不安を覚えていました。
普通は来越してしばらくすると体が慣れるらしいのですが、全然改善されませんでした。
日本と比べると不衛生なので日本人は胃腸を確実にやられてしまいますね…
また、技能実習生などで日本に長期滞在して帰国したベトナム人たちも帰ってきた当初はお腹が不調だったと言っていました。
食品衛生観念からすると圧倒的に日本が優れているというのは間違いなさそうです。
(在越日本人から食べ物にあたったという話はよーく聞きます。)
・ベトナム料理ってどうなの?
ベトナム人は生野菜(特に香草)をよく食べています。
日本だと煮たり焼いたりして、生野菜というのはサラダくらいじゃないでしょうか。
ベトナムでは葉っぱ物を生で食べることが多いので、ここは日本との大きな違いだと思います。
生の葉っぱ物に食べ慣れていない為、抵抗感がある人も多いんではないでしょうか。
私は香草に関してはしかたなく食べています。
とんかつに付いてくるキャベツのような感覚に近いです。一緒に出てくるから食べるという。
好き好んで食べてはいません。そうしないとベトナムでは緑黄色野菜を摂取できないので、薬のように思って食べています。
本当はキャベツやブロッコリー、ほうれん草などが食べたいですが…仕方ないと割り切ってます。
ローカル食堂ではまず上記の野菜はなく、葉っぱ物オンリーです。
出てくる香草はできれば、湯掻いてもらってます。
出所がわからない葉っぱなので、生はちょっと怖いです。
あと米粉を用いた麺類の種類が豊富です。
ブンやフォー、フーティウなど多彩な種類があって、おいしいです。
味付けについては南部は全体的に甘みが強調されています。
だから、ずっと食べていると甘みにイライラしたことがありました。
日本食の塩ベースの味付けに比べて、いつもいつも甘みを感じると正直飽きが出てきたり…
北部は甘いと感じなかったです。
北部に住んでいる日本人にもお聞きしましたが、北部の料理はやはり日本人的に一番おいしいと感じるようです。
中部の料理は辛いものが多いようです。
あと乳製品を使った料理は全然ないです。
酪農がまだ未熟なせいか、新鮮な牛乳を手に入れるのは難しいせいだと思います。
さらにベトナムでは加糖牛乳が一般的で人気らしく、加糖量に応じた牛乳も売られています!
ベトナムと日本文化の違いについての記事でも語りましたが、牛乳は日本の常識とはかなり違います。
粉乳や脂肪分を加えた調整牛乳が多種類売られていて、ベトナム人たちはよく大量買いしています。
日本では新鮮な牛乳を飲むのが当たり前なので、冷蔵でない普通の棚に大量に陳列されているのをみるとなんだかな~という気分になります。
買って飲んでみると、味からして脂肪分が多量に含まれていると分かります。
後に引く油っぽさというか…生乳でも脂肪分はある程度感じますがこちらはかなり脂肪分が感じ取れます。
ヨーグルトはおいしいですね!ただ、乳清が時間が経ってもあんまり出てこないので成分を調整されているんじゃないかと思ったり…
ホワイトソースについてはベトナム人に説明すると「あんまりおいしくなさそう。」って言われました。
もちろんカルボナーラとかクリームシチューにも馴染みがないようです。
クリーミーさというのは味覚における経験が少ないのか、それを売りにした製品は全然見かけません。
ホーチミンでいたるところにある欧米系レストランでもメニューにない事が多いです。
チーズは普及しているようで、コンビニでも良く売ってます。高いですが。
ベトナム人はピザが好きなようで、ピザにかかっているチーズは喜んで食べてました。
また、焼き牡蠣のチーズかけというメニューがよく魚介系ローカルレストランにあって、これはめちゃくちゃおいしいですよ!
・ベトナムで不足しがちな栄養素
これは私の主観ですが、鉄分や食物繊維が不足しがちだなーと感じでいます。
ベトナム人は一般的な家庭料理では魚料理を食べるらしいですが、
在越日本人(特に単身者)は魚を食べる機会が少ないのではないでしょうか。
市場や路上で売られてたりもしますが、日本にある魚とベトナムにある魚の違いから調理方法が良くわからなかったり、出所も不明なので購入する人は少ないと思います。
私もベトナムの魚料理はあんまり食べられません。
結構臭みがあるのと、魚を輪切りにして切るのが一般的らしく見た目もちょっとグロテスクです。
ローカルの魚介料理店が多く貝料理をたくさん取り扱っているのですが、貝類はあたりやすいから注意した方がいいと忠告されたことがありあまり食べないようにしています。
元々貝類が得意じゃないこともあって、蛤や牡蠣以外は全然食べないです。
人気のある料理店はベトナム人で大盛況でした。
でもいくら魚介料理店でもやっぱり生魚はないですね。
最近ローカルの寿司屋を至る所で見かけるようになりました。
寿司屋では生魚も売られています。寿司は少しローカライズされていますが、おいしいです。
魚介類はホーチミンは暑くて湿度が高い&衛生観念がよくなく、あたりやすいと言われているので注意した方が良いと思います。
また魚は安全性や出所が気になるので、私は魚料理はローカルレストランよりもっぱら日本人が経営している日本料理屋で食べてしまいます。
ただ、日本にいる時と比べると個人的に魚を食べる機会が減ったこと、ひじきや海藻類をこらちで全然みかけず食べなくなったことから、
鉄分と食物繊維が不足しがちだなーと感じています。
・サプリメントで補うのはあり
私は現在、こちらに来てから4種類のサプリメントを取ってます。
DHA・EPA、ビタミンB群、鉄分そして水溶性食物繊維です。
DHA・EPAは魚油のイメージが強く、魚食べれてないなーと思って加えました。
ビタミンB群は肌荒れ防止のため。鉄分と水溶性食物繊維は明らかに不足していると思ったので、摂りはじめました。
とにかく便秘と下痢を繰り返す胃腸の不調をどうにかしたくて、いろんなことを試していました。
前は青汁パウダーと牛乳を飲んでみたり→お腹がめちゃくちゃ緩くなって逆効果
ビフィズス菌や乳酸菌サプリを飲んでみたり→特に変化なし
最後の頼みの綱となった水溶性食物繊維サプリメントに賭けることにしました。
1ヵ月半ほど毎日飲み続けた結果、2週間に1回の便通頻度が1週間に1回になりました!
さらに最近は1週間に2,3回便通があるので、私には効果がありました。
食物繊維以外のサプリメントは2月から飲み始めましたが、実感できる効果としては、
ニキビができにくくなった
立ちくらみがなくなった
風邪をひきにくくなった
の3点です。
風邪については1度引くとなかなか治らなかったのが、かかっても症状が軽めで治りも早かったです。
なので、ベトナムでの食生活で不足しがちな栄養素をサプリメントで補うのはありだと思います。
・結論:ベトナム料理はヘルシーというけれど…実は砂糖と味の素大好き国民
ヘルシーと言われていますが、味付けには味の素が使われていることが多いです。
日本ではよくない噂が立ちましたが、ベトナムでは好んで使われているようです。
確かにどこのお店に行ってもスープ系は味の素の味がします…
さらに甘味が好き(特に南部)で蓮茶や水以外の飲み物は非常に甘いです。
ベトナム人は痩せているといわれますが、よく見るとお腹だけポッコリしている人が多いです。
そして、特に女性は筋力がない人が多いと思います。
ショッピングモール内を歩いただけですぐ疲れたと休憩されたことがあります…
それはバイク移動が主なので歩く習慣がなく、運動不足です。
歩道を歩くベトナム人はほとんどいませんので、あっても整備されておらずタイルはボコボコ、
路駐バイクで道がふさがれていたりと、ひどい有様です。
ただ、健康への意識が高い人は公園内に設置してあるトレーニング機器で運動に勤しんでいます。
あと、最近は食文化の欧米化によって、糖尿病患者も非常に多くなってしまっています…
・余談:肥満児が急速に増加中!
昔は子供の栄養不足問題が叫ばれて、国を挙げて子供の栄養不足問題に取り組んでいたようです。
しかし、最近は過体重の子供が増えて問題になっています。
確かに丸くてむっちりした子供をベトナムではよく見かけます。
ベトナムでは子供が太っていることを問題視されません。
むしろ太っていることは富の象徴であり、幸福であるという認識のようです。
だから、親自身が子供の肥満を問題視せずに肥満が増加している背景があります。
前に市場に行ったとき、4,5歳くらいの子供がおばあさんの腕に抱かれながら、瓶ミルクを飲んでいました!
その子供は結構ぽっちゃりしていたので、こういう所から肥満児が増えているのかなと思いました。
やっぱり食に関する知識不足や肥満であることの問題点が理解されていないことが圧倒的な一番の問題ですね。
日本だったら学校で調理実習などで栄養素に関する基本的な知識を学ぶのですが…
そういうカリキュラムがまだ整備されていない所を見るとまだ発展途上の国という感じはします。
東南アジアを初めて周遊してみた話
初めて1人で東南アジアを周遊した時の話です。
東南アジアで働こうと思いつつも、行ったことがなかったので自分の目で確かめてみることに。
おっかなびっくりの旅でしたが、無事帰ってくることが出来ました。
2016/7/28から8日ほどかけて周遊することにした。
毎夜毎夜パソコンで調べまくって、1人でしこしこと計画を練っていた。
やってみて分かったのは意外に簡単だということ。
航空券なんてクレジットカードさえあれば、クリックするだけで買えてしまう。
ホテルのサイトだってこれだけ一覧になっていて評判もわかって写真もたくさん載ってるしで
情報が溢れかえりそうだ。
行く前に友人たちにはギョッとされた。
1人で東南アジアって大丈夫??危険じゃない??
耳にタコができるほど言われた。
友人たちにこれだけ聞かれるくらいだから、
親なんかに言ったら絶対許されないと思い黙っていくことにした。
さすがに何かあったら怖いので、海外保険に入った。
Wifiルーターも借りたし、インターネット環境は万全だ。
しかし、親族に何も言わないのも悪いので、叔父と叔母に東南アジア行きを告げた。
案の定めちゃくちゃ心配されたけど、全部の準備が整った後だったので行くしかない。
今回のルートはまず、台湾経由でホーチミン、2日ほど滞在したら次にハノイへ(1泊のみ)さらにそこからバンコク(2泊)に行き、
インドネシアのジャカルタで3日ほど過ごす。
そして7回ほど航空便に乗る予定だ。
全部の予算は15万円ほど。滞在をホテルに設定してしまったので高くついた。
腰が痛くなりそうなスケジュールである。
当時エアアジアが東南アジア便を大売り出ししていた期間で、とても安く周遊ができた。
スーツケースも持っていなかったので、レンタルした。
計画を立ててから、海外でも使えるクレジットカードを発行するために銀行口座を開設したり、保険に入ったり
空いている時はとにかく仕事を入れた。
目標に向かって行動しているときが一番楽しかった。
ついに当日がやってきた。
私は同居している祖父母に大阪に行くとのたまって家を飛び出した。
今回トランジットである台湾の桃園国際空港は大学の卒業旅行で行ったことがある。
一度行ったことがある、という経験はものすごく頼りになる。
3時間ほどのフライトを終えて、飛行機を降りたもののトランジットの仕方がよくわからない。
イミグレーションって入国だよな…台湾には入国?するつもりはないんだけどなぁと通路を右往左往。
何とか「Transfer」の標識を見つけて安心。
桃園空港は広くて、綺麗で休憩スペースがたくさんある。もちろん電源タップもそこかしこにあって非常に快適だ。
フードコートで700円くらいの定食を食べた。
さすが台湾。おいしい。お決まりのミルクティーも飲めて大満足だ。
トランジットにはとても過ごしやすい空港だ。今まで行った空港の中でも料理が抜群においしくリーズナブルだ。
私は桃園空港のトランジットだったら喜んで乗換する。それくらい好きな空港だ。
トランジットを終えて、ベトナムのホーチミン、タンソンニャット国際空港に着いたのは25:00をまわっていた。
到着口を出た瞬間、熱気が体を包んだ。そして深夜にも関わらず大勢の人たちが到着口付近に群がっている。
情報の通り、正規タクシー乗り場へ行こうとすると「タクシー!」とおじさんたちに次々と声をかけられる。
これはいわゆる白タクというぼったくりタクシーの声掛けだ。
乗ってしまったが最後、高額な運賃を支払わされる羽目になる。
辺りは暗いのに人だけが活気づいているのが怖かった。
心もとない顔をしていたから、こんなに声をかけられるのだろう。
案の定翌朝も道を歩いている時バイクタクシーによく声をかけられる羽目になった。
弱弱しいオーラを出していたんだろうな…。
正規タクシーになんとか乗り込むも、行き先が全く通じない。
本当にホテルへ到着できるのか不安でたまらなかった。
私は深夜着の航空便を指定してしまったことを心底後悔した。
運転手は英語はあんまり理解できないが、悪い人ではなさそうだった。
私は運賃メーターに終始注目し、疑心暗鬼になっていた。
空港駐車代として10,000VNDほど取られるらしいのだが、
当時はその意味が理解できず、運転手が一生懸命伝えようとしているのに怪訝な顔をしてしまった。
ベトナムの初タクシーは不安だらけで終わった。
運転手が途中道に迷ってぐるぐるとさまよったが、ホテルの看板を見つけることが出来た。
チェックインできたのは夜中の2時だった。
受付に当直のおじさんが一人いた。
おじさんは荷物を持って優しく迎えてくれた。
エレベーターの中では英語でひったくりとバイクタクシーには注意するようにと教えてくれた。
部屋は何とも古くて薄暗い感じ。寂れた昭和臭が漂う。
この日は疲れて即寝てしまった。
翌日。けたたましいクラクションと交通音で目が覚める。
うるさい。耳障りで仕方がない。
憂鬱な目覚めだったが、気を取り直して朝食に行った。
ごくごく普通の洋食バイキングだった。
宿泊客に日本人は私だけで欧米人や中東系?の人が多かった。
朝食場所が屋上にあったので、上からホーチミンの街並みを見渡した。
印象は所せましと建物が並んでおり、周辺はあまり高い建物がなかった。
何となくのイメージだけど、昭和40年代?生まれてないけど。
何だかちょっと古臭いと感じた。
よくよく見てみると洗濯物を干していたり、扉がなく室内が丸見えだったりした。
部屋に戻り、シャワーを浴びて外に出るとけたたましいクラクションとともに大量のバイクが走っていた。
歩くと歩道はボコボコ、バイクの大量駐車により行く手が阻まれた。
歩き回りたい自分としては歩道を歩くだけでイライラし、街中の騒音に耐え切れず耳にイヤホンを突っ込んだ。
日本との環境の違いに衝撃を覚え、ホテル周辺を散歩してすぐに部屋に戻ってしまった。
とてもじゃないが耐え切れない。
今でこそいうが、正直な感想は「ここでは働けない、やっぱり3年くらい日本で働こう。」だった。
初めての東南アジア周遊で不安感も混ざり、異様に心配していたのかもしれない。
1日目にしてあと1週間ほどを乗り切れるか不安になった。
夜は転職エージェントの紹介で3ヵ月ほど前にホーチミンで就職したという人と夕食を食べた。
タクシーで移動し、ベトナムの食堂で夕食を食べた。
彼は「ベトナムは住みやすくて、面白い。あんまり英語は必要だとは思わない。」と話していた。
まだ来越して3ヵ月ほどだが楽しいという。彼のキラキラした様子から、東南アジアで働けないこともないのかなと希望が持てた。
後に彼が半年ほどで帰国することになる、ということは全然予想していなかったが。
翌日は元々予定にあった面接をした。
コーヒー店での面接だったが、正直相手方に良い印象を持てなかった。
際立って悪い何が悪いわけではなかったし、その人の考え方や経験の話は面白かった。
これまで採用した人の話で、ヤモリが嫌すぎて1ヵ月で帰国した人の話を聞いた。
その経験からか、ヤモリは大丈夫かと執拗に聞かれた。
私はヤモリは全然平気だ。むしろ字の如く家の守り神くらいに思っている。
害虫を食べてくれるし、見た目もキモいと思わない。
今でも部屋に一匹住み着いているらしく、たまに見かける。
見かけたと思ったら、すごい勢いで隠れてしまうのでまぁ好きにやってくれと言った感じだ。
このヤモリが嫌すぎて帰国というのは私にとっては頓珍漢な理由に思えた。
ヤモリで耐え切れないというのなら、最初からその人は海外暮らしに向いていなかったんじゃないだろうか。
気が向いたら連絡してくださいという言葉で面接は終わった。
ホーチミンは3日目で立ち、ハノイへ向かった。
ハノイの印象はホーチミンと違ってのどかな印象。
そして、街全体が広い。
コンパクトシティであったホーチミンと比べて、街のエリア一つ一つが広く感じた。
ノイバイ空港からハノイ市街までは車で1時間半ほどかかった。
8月のハノイは非常に暑く高い湿度も相まって、少し歩くだけで倒れそうだった。
今まで感じたことのない灼熱地獄だった。有名な湖を一周しただけでギブアップした。
こんなに気候が厳しくても私はこの街が好きだと思った。
これは完全に直感で、ホーチミンに比べて圧倒的にハノイに住みたいと思った。
また宿泊したゲストハウスのスタッフの感じも良く、非常に過ごしやすかったので好印象だった。
宿に着いたところで突然面接希望の連絡が届いた。
さすがに今日は無理ということで、翌日に面接することになった。
翌日面接を終えて、ゲストハウスに戻る際タクシーが道を間違えて全く違う場所で降りてしまった。
そのため、ゲストハウスまでスーツで20分ほど歩くはめになった。
スーツは蒸し暑いわ、道がボコボコしていてヒールは歩きにくいわで倒れそうだった。
全身真っ黒なスーツを着ていたので、目立ってジロジロ見られた。
ハノイは残念ながら1泊しか日程を取っていなかった。
この場所でもう2泊ぐらい日程を組めばよかったと後悔した。
スーツで体力消耗した6時間後、私はバンコクに飛び立った。
バンコクについては日本と変わらないくらいの発展を感じた。
際立って気になるものもなく、可もなく不可もなくという印象。
住みやすそうだけど、これだったら東南アジアにいる意味ないなと思った。
バンコクでは転職エージェントへ何件か挨拶周りをした後にツアーに参加してお寺を観光した。
途中良い感じのホテルでマッサージしたら見習いのド素人を呼ばれ、ひたすら痛いマッサージだけで、60ドルくらい取られた。
私も直前に連絡してしまったのが悪かったが、それでもクオリティ低すぎて怒りが湧いた。
次にタイをおさらばしてインドネシアへ向かった。
ジャカルタからタクシーでホテルへ向かう。
ちょっとスピード出しすぎで怖い。
車窓は車と道路ばかり。全然人が歩いていない。
というか、車道が広すぎてほとんど歩道がない。
道を横切るにも大きな歩道橋を渡らなければならず、面倒くさい。
街にはいくつものショッピングモールが立ち並び、ショッピングモールに入るにも車で横付けしなければならなかった。
また、車ごと入口前まで入場することを前提に造られているためか、歩行者用の入口が全然見つからない。
しかもショッピングモールの入口付近には警備員がウロウロしていて、金属探知機を持ち荷物検査を行なっていた。
イスラム教国の影響もあってテロが多いため、警備が厳戒だ。
ショッピングモール内の丸亀製麺で昼食を取ったが、だしの味が全く感じられない。
甘だれのような味がする。さらに何となくだが今まで行った3国の中で一番物価が高く感じられた。
午後はトランスジャカルタという専用道路が設けられたレールを走るバスに乗ってみた。
ギュイーンと音を立ててガタガタと走り出した。振動がすごい。
結構な人が乗っていて座ってしまうと、車窓が見えず駅を見逃してしまいそうなので立って乗車していた。
すると男性陣から席を譲られたり、空いている席に座るよう促されたりした。
インドネシアは男性陣が穏やかですごく親切だと思った。
レディーファーストが染みついている。
おじさんたちも愛くるしいし、いかつく見える人でも優しく席を譲ってくれたりした。
終点駅まで来たが、特段何もなくすぐに市内中心部まで戻ってしまった。
そして、転職エージェントに挨拶しに行った。
当時私が渡航する一か月ほど前にそのオフィス近くのカフェで爆発があった。
エージェントの担当者はあっけらかんと爆破があった、なんて言っていたけど、
私にとっては非常に恐ろしかった。
夜は爆破があった近くのデパートのフードコートでチキンライスなるものを食べた。
が、めちゃくちゃ辛い。
唐辛子パウダーは別盛りにしてもらったのにもかかわらず、チキンそのものがもう辛い。
その時にインドネシア料理はもう食べられないな…と悟った。
翌日、アポイントを取っていたジャカルタ在住の日本人たちと食事会をした。
もう3年ほどジャカルタで働いていた日本人だったので大先輩だ。
現地人たちと働く苦労話を聞けて身が引き締まる思いだった。
ジャカルタでは3泊する予定だったが、2日目にして早くジャカルタから立ち去りたいと思った。
車がなければ動けないし、たくさんあるショッピングモールも似たり寄ったりで全然楽しくなかった。
ホテルの1泊分を捨てる覚悟で、急遽ジョグジャカルタへ行くことにした。
ジョグジャカルタではボロブドゥールという遺跡を観光した。
車はあらかじめチャーターし、日本語ガイドも付いていて快適に過ごすことができた。
この予定変更は大成功だった。
ボロブドゥールは壮大で、日本語ガイドの説明もわかりやすくて楽しかった。
最終日の夜。ホテルのプールサイドで一人、カクテルを飲んでいた。
何だかんだで8日間、無事最終拠点まで来られたことが嬉しかった。
しかし、この後のジョグジャカルタからジャカルタのスカルノハッタ国際空港へ向かう際が一番の難所だったのだ。
翌日国内便でジャカルタに戻りそのまま国際線へ乗り継ぎ予定だった。
3時間もあるのだから、余裕だろうと踏んでいたが…。
スカルノハッタ空港のターミナル間が離れているので移動にシャトルバスを使おうとバス停で並んでいた。
やっときたバスに乗ろうとしたら、中がぎゅうぎゅう詰め。
バスの乗車ステップは高いし、狭いし、その中にスーツケースも人間もごちゃごちゃに入るものだから、
積載重量はとうにオーバーしているようだった。
その中に大きなスーツケースをもった外国人が私の前に5人ほど待っており、彼らはバスに特攻していった。
絶対に入らない、無理だろうと思ったが、次のバスがいつ来るかわからないので私も続いて特攻することに。
何とか、本当に無理矢理詰め込まれたという表現が正しい。
私は乗車口ステップに片足とスーツケースの一部をひっかけることに成功した。
あとは片手で棒に掴まり、片手はスーツケースを支えたまま、体勢を維持しなければならない。
この状態のバスならゆっくり走るべきなのにバスはものすごいスピードで走っていく。
カーブもブレーキなしで走っていく。
私のすぐ後ろには乗車口の扉があった。
扉は壊れて半開きで、下の道路が丸見えだった。カーブに差し掛かると乗客、荷物の重力が自分に降りかかる。
ここで重力に負けて手を放してしまえば、そのまま地面に叩き付けられてしまう。
ここにきて今回の旅で初めて死の恐怖を感じた。
片手は荷物を支えなきゃいけないし、脚は片足しか床に付けられていない。
必死でもう片腕を棒に絡みつかせ、カーブをやり過ごした。
しかし、さらに問題が発生した。
停車ターミナルなどの情報が全くアナウンスされないのだ。
人に埋もれて外は見えないし、ターミナルの標識も全然ない。
これはヤバいな…。
ヒヤリとしたものを感じ絶望しかけていると、日本語が聞こえてきた。
日本人のグループ客がいるようだった。
聞き耳を立てて情報を盗む。
その後、無事に目的ターミナルに到着した。
体力をごっそり持ってかれた。
ターミナルに着いたものの、私が乗る予定だったガルーダインドネシア航空のカウンターが見つけられない。
電光掲示板は搭乗口番号しか案内されていない。
刻々と時間が過ぎていく。
右往左往しているとカウンターを発見!時間ぎりぎりだった。
電光掲示板の意味ないじゃんか…と毒づいた。
機内ではホッとしてすぐに寝てしまった。
帰国後、私はベトナムで働くことを決めた。
第一の希望はハノイで働きたかったが、縁があったのはホーチミンの求人だった。
うるさいクラクションもボコボコの歩道もイライラすることはあるけど、
何だかんだで住みよいし、今は快適に暮らせている。
最初に受けたホーチミンの印象は絶対に住めないと直感的に思ったのに今不思議と暮らせている。
それはたぶん、ベトナムの知識や興味がなさ過ぎて先入観や偏見がなく期待も希望も持っていなかったこと、
そして始めにガツンと衝撃を受けたおかげでその後の出来事に驚かなくなったことが要因だと思う。
夢のホーチミンライフ(ハート とルンルン行くよりかは、
あーやべーよプープークラクションうるせーなーくらいの気概で渡航した方が案外継続できるもんだなと思った。