ベトナムで働くということ〜ベトナム人の傾向を知ろう〜
今までベトナムの労働文化について触れなかったが、ここでは労働文化について書いていこうと思う。
ベトナムでも南部の人間と北部の人間とでは気質が違うようである。
北部のベトナム人の方が南部のベトナム人よりも勤勉で真面目(少々暗い?)とは聞いたがはたして。
私は南部に住んでいて南部のベトナム人と接しているので、こちらのベトナム人たちの主な傾向について述べたいと思う。
まず第一に、本当に面倒くさがりである
忍耐という言葉はない。ツラいとすぐに諦めてしまったり、辞めてしまう場合が多い。
また、先のことを予測するのが苦手らしく、行き当たりばったりな対応が多々ある。
例として、寸法をよく測らずに冷蔵庫を買ってしまって結局入りきらないなど…
日本人の観点からすると、どうしてそんなことになってしまった?というくらいに計画性の無さを感じる。
そして、つけ刃みたいな体裁だけ整えるのがうまい。中身はからっぽ。
さらに納期や締切という概念がなく、指定しなければいつまでも仕事を完成させない。
納期、緊急性、重要性についてしっかり伝えないとその依頼がなかったことにされていた…なんて事もある。
日本人は依頼された事に対してきちんと完成させようという意識があるが、
こちらの人は催促しないとなかったことにされたりする。
そして、平然とやってませんでしたなどという。
しつこくて嫌がられるんじゃないかと思うかもしれないが、それでも何度も催促していかないと業務が進まない。
次に彼らは家族が第一である。
私の職場では終業ベルが鳴った瞬間にベトナム人たちはサッと帰ってしまう。
今日は仕事をここまで終わらせなければ…という意識は低い。
家族との時間を大切にしているし、終業時間になればスパッと帰る。
日本のように仕事に対しての責任感はほとんどないように感じる。
また、お金が大好きなので、少しでも給料が良い職場を求めてすぐ辞めてしまうなんてこともある。
給料規定についてはかなり詰めておかないと大きなトラブルになりかねない。
私がこの国に来てびっくりしたことは残業や、様々な手当、休暇の規定など労働に関する規定が事細かに設定されていることだった。
日本では明文化されていないようなことまで全て明文化されており、曖昧なことが一切ない。
ここは日本との違いだなと思う。
日本って結構行間を読まなければいけない文化だったんだなと実感した。さすが協調性と他人との同一性は世界トップレベルの日本である。
契約書文化なので、皆契約で仕事内容が決まっており自分の仕事以外のことはしない。
それは契約にないからだ。
契約書に書いていないことをしても給料が上がるわけではない。
だから、彼らは契約外のことはしないのだ。
こういうところは本当にシビアであると思う。
日本とは全く違った労働価値観である。
日本人の感覚からしたらモヤッとするが、これがベトナムの文化なのである。
なので契約書には確実に明記しなければいけない。
契約書に書いていない、気配りやサービスといった文化はこの国には皆無である。
これはわかっているだろう、という安心は禁物であり、
全てに対して細かくに明記する必要がある。
他にも報連相が全然できなかったり、責任を持ちたがらなかったり、間違いに対して言い訳が多かったり、なかなか結論までたどり着かない話が多かったり、地図や表に滅法弱く全然理解できなかったり…
このように半年働いて目についたこと(半ば悪口かもしれないが)を列挙した。
次にベトナム人が特に優れていると思うところを上げていく。
高性能なロボットのような正確性と速さ。
指示したことは完璧にできる。しかも早い。機械のようである。
連続した規則性のある仕事には特に向いているようで、驚くべき正確さと速さを誇る。
ただ、指示したことしかやらないため、指示したことに対する他の問題や今後の展開は想像できないので、逐一指示していく必要がある。
臨機応変で柔軟な対応ができる。
日本のように形式ばった処理過程やマニュアルという文化がほぼ皆無なので、多少無理を言ってもすんなり解決したりやってくれたりする。
たとえば、日本のクリーニングに洋服を出したとしてこちらとしては明日にでも早く返却してほしいのだが、返却まで三日かかります。それ以上は無理です。などとマニュアル対応されることがよくあると思う。
しかし、こちらで同じようなお願いをすると意外に聞いてくれたりして、ある意味マニュアルが存在しないからこそ臨機応変な対応が可能であると感じる。
手先が器用でなんでも直せる。
こちらの人は壊れても新製品を買うよりも完全に使えなくなるまで自分たちで直して使うという文化があるように思う。
靴やバッグ、衣類に機械などありとあらゆるものに対して修理してしまう器用さはすごい。
どうしてそんな部品を持っているんだ?というような小道具の調達からどんなものでも対応できる修正能力は凄まじい。
以上半年ベトナムで働いた今、ベトナム人たちの主な傾向をまとめてみた。
これらはある種国民性のようなもので、全てのベトナム人がこのような傾向に当てはまるとは限らない。
私の会社でも出世しているベトナム人たちは仕事に対する責任感を持った人たちだ。
さらに仕事が好き、というベトナム人たちである。
そのような価値観や意識を持ったベトナム人たちは自ずと出世していく。
しかし、中には地位を悪用して不正行為(賄賂や横領)をするベトナム人が多いのも事実だ。
これはベトナムに限った話ではなく、日本でもどこでもあり得る話だ。
だが、ベトナムではまだ倫理法令遵守に対する意識が低く、リスクマネジメントについても不十分だ。
これらの意識をどのように向上させるかは今後の課題になっている。
特に不正行為についてはベトナムにある日系企業では皆頭を悩ませている課題であると思う。
とにかく、ルールや約束が守られるという日本の当たり前の感覚をことごとくぶち壊されることは必須なので、覚悟して欲しい。
ベトナムでも南部の人間と北部の人間とでは気質が違うようである。
北部のベトナム人の方が南部のベトナム人よりも勤勉で真面目(少々暗い?)とは聞いたがはたして。
私は南部に住んでいて南部のベトナム人と接しているので、こちらのベトナム人たちの主な傾向について述べたいと思う。
まず第一に、本当に面倒くさがりである
忍耐という言葉はない。ツラいとすぐに諦めてしまったり、辞めてしまう場合が多い。
また、先のことを予測するのが苦手らしく、行き当たりばったりな対応が多々ある。
例として、寸法をよく測らずに冷蔵庫を買ってしまって結局入りきらないなど…
日本人の観点からすると、どうしてそんなことになってしまった?というくらいに計画性の無さを感じる。
そして、つけ刃みたいな体裁だけ整えるのがうまい。中身はからっぽ。
さらに納期や締切という概念がなく、指定しなければいつまでも仕事を完成させない。
納期、緊急性、重要性についてしっかり伝えないとその依頼がなかったことにされていた…なんて事もある。
日本人は依頼された事に対してきちんと完成させようという意識があるが、
こちらの人は催促しないとなかったことにされたりする。
そして、平然とやってませんでしたなどという。
しつこくて嫌がられるんじゃないかと思うかもしれないが、それでも何度も催促していかないと業務が進まない。
次に彼らは家族が第一である。
私の職場では終業ベルが鳴った瞬間にベトナム人たちはサッと帰ってしまう。
今日は仕事をここまで終わらせなければ…という意識は低い。
家族との時間を大切にしているし、終業時間になればスパッと帰る。
日本のように仕事に対しての責任感はほとんどないように感じる。
また、お金が大好きなので、少しでも給料が良い職場を求めてすぐ辞めてしまうなんてこともある。
給料規定についてはかなり詰めておかないと大きなトラブルになりかねない。
私がこの国に来てびっくりしたことは残業や、様々な手当、休暇の規定など労働に関する規定が事細かに設定されていることだった。
日本では明文化されていないようなことまで全て明文化されており、曖昧なことが一切ない。
ここは日本との違いだなと思う。
日本って結構行間を読まなければいけない文化だったんだなと実感した。さすが協調性と他人との同一性は世界トップレベルの日本である。
契約書文化なので、皆契約で仕事内容が決まっており自分の仕事以外のことはしない。
それは契約にないからだ。
契約書に書いていないことをしても給料が上がるわけではない。
だから、彼らは契約外のことはしないのだ。
こういうところは本当にシビアであると思う。
日本とは全く違った労働価値観である。
日本人の感覚からしたらモヤッとするが、これがベトナムの文化なのである。
なので契約書には確実に明記しなければいけない。
契約書に書いていない、気配りやサービスといった文化はこの国には皆無である。
これはわかっているだろう、という安心は禁物であり、
全てに対して細かくに明記する必要がある。
他にも報連相が全然できなかったり、責任を持ちたがらなかったり、間違いに対して言い訳が多かったり、なかなか結論までたどり着かない話が多かったり、地図や表に滅法弱く全然理解できなかったり…
このように半年働いて目についたこと(半ば悪口かもしれないが)を列挙した。
次にベトナム人が特に優れていると思うところを上げていく。
高性能なロボットのような正確性と速さ。
指示したことは完璧にできる。しかも早い。機械のようである。
連続した規則性のある仕事には特に向いているようで、驚くべき正確さと速さを誇る。
ただ、指示したことしかやらないため、指示したことに対する他の問題や今後の展開は想像できないので、逐一指示していく必要がある。
臨機応変で柔軟な対応ができる。
日本のように形式ばった処理過程やマニュアルという文化がほぼ皆無なので、多少無理を言ってもすんなり解決したりやってくれたりする。
たとえば、日本のクリーニングに洋服を出したとしてこちらとしては明日にでも早く返却してほしいのだが、返却まで三日かかります。それ以上は無理です。などとマニュアル対応されることがよくあると思う。
しかし、こちらで同じようなお願いをすると意外に聞いてくれたりして、ある意味マニュアルが存在しないからこそ臨機応変な対応が可能であると感じる。
手先が器用でなんでも直せる。
こちらの人は壊れても新製品を買うよりも完全に使えなくなるまで自分たちで直して使うという文化があるように思う。
靴やバッグ、衣類に機械などありとあらゆるものに対して修理してしまう器用さはすごい。
どうしてそんな部品を持っているんだ?というような小道具の調達からどんなものでも対応できる修正能力は凄まじい。
以上半年ベトナムで働いた今、ベトナム人たちの主な傾向をまとめてみた。
これらはある種国民性のようなもので、全てのベトナム人がこのような傾向に当てはまるとは限らない。
私の会社でも出世しているベトナム人たちは仕事に対する責任感を持った人たちだ。
さらに仕事が好き、というベトナム人たちである。
そのような価値観や意識を持ったベトナム人たちは自ずと出世していく。
しかし、中には地位を悪用して不正行為(賄賂や横領)をするベトナム人が多いのも事実だ。
これはベトナムに限った話ではなく、日本でもどこでもあり得る話だ。
だが、ベトナムではまだ倫理法令遵守に対する意識が低く、リスクマネジメントについても不十分だ。
これらの意識をどのように向上させるかは今後の課題になっている。
特に不正行為についてはベトナムにある日系企業では皆頭を悩ませている課題であると思う。
とにかく、ルールや約束が守られるという日本の当たり前の感覚をことごとくぶち壊されることは必須なので、覚悟して欲しい。